インフルエンザワクチンは、早くから「有効だが無用」と言われてきました。即効性はあるけれど、長期的・全体的に見ると、接種してもしなくても同じという研究結果が出ており、無用であるという意味です。
参照:http://www5.ocn.ne.jp/~kmatsu/seijinbyou/148infuruenzawakutinn.htm
及び、 「インフルエンザワクチンは打たないで」 母里啓子著 双葉社
しかし今やその即効性も怪しくなってきて「無効だが有用」になりつつあります。
今大きなニュースになっている東京・町田市の病院で起きた集団感染では、感染者116人中9割がワクチンを接種しており、死亡者3名の内2名はワクチン接種、3名ともタミフルを服用していました。
無効なら”無用”とするのが当たり前と思いますが、政府や一部の医療関係者は”有用”としてこの先もずっと国民にワクチンを打ち続けることを決定しました。マスコミもそれを好意的に報道しています。
その不可思議な決定の理由は「インフルエンザが流行しているときに我々が何も手を打たないというわけにはいかない。ワクチンが効く、いざというときにはワクチンがあると思ってもらえれば、国民が安心する」からだそうです。
現在日本ではパンデミックに備えて大量のワクチンを備蓄しています。プレパンデミックワクチン3000万人分がすでに各自治体や病院施設に保管されていてまだ増やす方向です。しかし一部の関係者は、実際にパンデミックになったときには、そのワクチン が効かない可能性がある、いやまず効かないだろうと断言しています。
大体もしワクチンが効くならそもそも感染爆発は起きないわけですから、パンデミックを防ぐワクチンという概念自体論理的に矛盾しています。パンデミックが起きるときには、あらゆる薬もワクチンも効かないがために起きるのです。そしてその原因を作るのは、現在進行している薬とワクチンの乱用である可能性が高いと言われています。
先日WHO(世界保健機関)が7500万人分のプレパンデミックワクチンを備蓄する計画を発表しました。これはもちろん世界全体70億人に対する備蓄量で す。これに対してすでに日本が用意している3000万人分がどれほどの量か分かると思います。それなのに日本ではマスコミを中心にして「これではいざというときに全員に行き渡らないではないか。奪い合いにならないよう国民全員分のワクチンを早急に用意すべきだ。政府は何をやってるんだ」とする意見が優勢で す。ワクチンの寿命(使用期限)は15ヶ月、すべてのワクチンを常に更新していかなくてはなりません。その費用はほとんど税金で支払われます。
ついでに言っておきますと、通常のワクチン一回分の原価は350円、病院への卸値は1000円です。接種は健康保険適用外ですから、各医療機関が自由に料金を設定でき、3000円~10000円とかなりの開きが生じています。普通2回接種しますので、安くても6000円は必要です。もしこの料金が大幅に下がったら、期限切れ間近のワクチンを早く使ってしまおうとしていると考えたほうが正解でしょう。
インフルエンザワクチンに関する最も大きな誤解は、ワクチンがインフルエンザの感染を防ぐとかインフルエンザ脳症の発症を防ぐとか思われている点です。ワクチンの性質上感染を防ぐことには全く効果がありませんし、脳症の発症にはむしろ起因になる危険があります。役所の広報などでよく使われている「予防接種」という言い方も誤解の元ですが、わざとそういう表現を使っているのではないかと疑いたくなります。
世の中は、建築強度偽装あたりから始まって、食品関係の偽装は日常茶飯事、名ばかり店長や派遣社員だって雇用偽装に等しく、第一政府や政治家が約束を守らずに国民を騙し続けているというのに、選挙をやればまた同じ政党が勝つという不思議な国です。
いずれにしろ、世界的にも類を見ない日本人のこの騙されやすさは驚嘆に値します。日本社会の全体的風潮として、”物事を論理的に考え真実を追求し尊重する”という姿勢に欠けているのではないでしょうか。これじゃ振り込め詐欺もなくならないわけだ。
でも先日テレビで振り込め詐欺の特集番組を見ていたら、一番詐欺の被害に合いやすいタイプとして、「自分だけは騙されないと思い込んでいる人」 と、専門家が言ってました。
なんだ、僕のことじゃないか!ホントかいな?
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「タミフル」は、1996年に米国で開発された薬品「リン酸オセルタミビル」を製造・販売しているロシュ社(スイス)の商品名です。タミフルを販売するにあたって、ロシュ社では各国の記者を集めて、ものものしい記者会見を開きました。その光景は僕もテレビニュースで見ています。
ニュースのタイトルは確か”インフルエンザの画期的治療薬販売”というようなもので、インフルエンザウイルスに直接効く世界初の経口薬であるというふれ込みでした。会見担当者の説明では、”通常8日間かかるインフルエンザの罹病期間を、タミフルを服用することによって確実に7日間に短縮することができ る”ということでした。これを聞いた取材会場の反応は、ため息混じりに”え?その程度の効き目?”と、明らかに期待はずれという感じでした。その後の西欧各国の反応も同様で、たった1日回復を早めるだけの薬が売れるはずもなく、ロシュ社の落胆は大きかったことでしょう。
しかしここで登場したのが日本です。日本ではタミフルがインフルエンザの特効薬であるかのように宣伝されて、瞬く間に全国に広まり、品不足騒ぎまで 起こす始末。西欧人にはわずかな効き目しかないタミフルですが、日本では”劇的な治療効果”を表しました。これを知ったロシュ社は驚いて、何故日本人にだけタミフルは劇的に効くのか調査しましたが、結局治療効果は西洋人と変わらず、ただ”効く”という評判がヒステリックに広まっただけという結論に達したようです。
日本で販売している中外製薬でも「なぜ日本でこれほど売れるのかわからない」というコメントを発表しています。
さて、そんなことにはお構いなく日本では「タミフル信仰」がいまだ健在です。新興宗教で言うと、タミフルが教祖、行政と薬品会社と医者とマスコミとが世話役で、効いた効いたと騒いだ最初の人たち(実在するのかどうかは不明)はサクラの役を果たしました。
現在では、世界の生産量の75%を日本で消費しています。消費量2位のアメリカに比べると、子供への使用量は13倍です。
タミフルには他にも問題があります。
1.万能の特効薬のように言われていますが、効果があるのはA型とB型のインフルエンザに対してだけで、B型には効果が薄く、C型には全く効果がありません。(後述していますが、すでにAソ連型にはほとんど効果がなくなったことがわかりました)
2.発症後48時間以内に服用しなければ効果を期待できません。 病院に来たときにはすでに48時間を越えているということも多いはずですが、多くの病院ではそのことには全く考慮せずタミフルを処方しています。
3.子供に強い副作用が表れる恐れがあります。この事実は西欧では早くから認められていましたが、日本では何故か事実認定が遅れ、数十人の犠牲者が出た後、一昨年3月22日に厚生労働省から未成年者に対する使用制限が発表されました。
最も恐れられているインフルエンザ脳症も薬害であるという説が有力です。少なくとも、脳症になるのが怖くてタミフルを飲ませるというのは、根拠がないばかりか全くの逆効果、タミフルやその他の解熱剤が脳症を引き起こしているという研究結果が出ています。
参照:http://www.npojip.org/sokuho/050301.html
4.一番恐ろしいのは最近頻繁に報道されるようになったパンデミック(感染爆発)の問題です。これがタミフルに大きく関わっていることは、これも何故かあまり報道されていません。パンデミックの実現には、ウイルスが変異し耐性を持つことが不可欠とされていますが、昨年タミフルを服用したことがある日本の子供たちの20%近くからすでにタミフル耐性ウイルスが検出されています。今年はもっと増えているはずです。
日本では、タミフルを大量に投与することにより子供たちから自然の免疫を奪い、パンデミックに突入する準備を着々と進めているようなものです。もし本当にパンデミックになったときには、タミフルを服用していた子供たちが真っ先に犠牲になる可能性がきわめて高いということを世のお母さん達の多くは知らないと思います。
さらにたった今聞いたニュースによると、今冬Aソ連型インフルエンザに罹った日本人を調査したところ、98%の人からタミフル耐性ウィルスが検出されたそうです。世界的に見ても驚異的な数字で、薬漬けにされている日本だけの現象です。
上記のような話をしても、タミフル教信者はまともに取り合ってくれません。「そんなこと言ったって、うちの子は薬を飲んだ翌日完治したよ。さすがタミフル、すごい効き目だ!」といった調子。放っておいても完治する前日に薬を飲んだのかも?とは考えないようです。
何よりも薬の発明・製造者がそれほどの効き目はないということを公言していますから、そちらを信用すべきと思うのですが。
インフルエンザワクチンに関してもタミフルと似たような状況にあります。病院やマスコミや役所までもがこぞってワクチンの接種を勧めていますが、実際にはほとんど意味がないばかりか、パンデミックに直結する危険性をはらんでいます。この事実が広く喧伝されないのはやはり「儲かるから」の論理が働いているのでしょうか?
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いつも新聞を開くたびに、「あーあ、またか」とため息をついてしまう記事があります。
「振り込め詐欺」に関する記事です。
ちょっと考えれば嘘だと気がつきそうなものなのに、相も変わらず騙される人は減りません。非道を繰り返す詐欺集団に憤りを感じるのはもちろんですが、最近はそれよりむしろ騙された人に対する苛立ちの方が強くなってきているのが自分でもわかります。「なんでこんな幼稚な手口に騙されるんだ!」と。
1970年以降、怪しげな新興宗教が続々と誕生していた頃に、それらの団体のひとつを主催する人間が、テレビに出演して語っていました。曰く「宗教を作るのは簡単だ。3人いればできる。教祖と世話役とサクラだ」と。
例えばテレビによく登場する占い師やら霊媒師の類の人たちは新興宗教の教祖のようなものです。 この場合、世話役はマネージャーや芸能プロダクションで、サクラは番組司会者や芸能人が務めていますが、テレビ局の役割が大きいことを忘れてはいけません。テレビ局は世話役とサクラの両方の役を兼ねており、さらにスポンサーを通じて視聴者から集金するという大切な仕事をこなしています。視聴者は直接の支払いがないために、騙されたという意識は全くありませんが、確かに我々の財布からわずかの金銭が出て行って、占い師の懐に収まっているのです。しかもそれは総合すると数十億円単位の巨額な金額になり、関係者で分配しています。
同様に巨額の金が動いているのは「血液型性格判断」にまつわるビジネスです。科学的には全く根拠がなく、あらゆる実験で完全に否定されているにもかかわらず、日本人成人の80%が血液型で性格が決まると信じているというアンケート結果が出ています。もちろんこんな例は世界のどこにもなく、ただ日本だけの現象です。
参照:http://www.remus.dti.ne.jp/~nakanisi/ketsueki/index.html
ここでもテレビ局の果たした役割は大きく、2004年には放送倫理・番組向上機構から「血液型を扱う番組」に対する改善要望が出されましたが、ほとんど効果はありませんでした。
参照:http://www.bpo.gr.jp/youth/decision/001-010/006_blood.html
テレビ局が自ら組織した機構の要望をを無視するのは何故か?理由はただひとつ「儲かるから」です。
血液型を扱った番組の視聴率は高く、それに関連した出版物の売上にも大きく貢献しています。昨年は「B型自分の説明書」という本がベストセラーになりましたが、出版だけで売れているわけではありません。テレビ番組と出版との連携で巨額の利益を生み出す仕組みになっています。
この仕組みが判っていても、大半の人たちは「まあいいじゃないかそのくらい。みんな楽しんでるんだから、水をさすようなことを言わなくてもいいんじゃないの?」と言います。そうかもしれません。僕も、家族には「馬鹿馬鹿しい、こんなの見るんじゃない!」とか言いながら、結構その手のテレビ番組を面白がって笑いながら見ているひとりですから、偉そうなことを言う資格はありません。
2月には血液型別”結婚ドラマ”がフジテレビ系で放映され、番組中に血液型の特徴をテロップで表示するそうです。番組には人気若手女優4名を起用しており高い視聴率をあげることはほぼ確実、多くの若者達が新たに血液型教に入信することは間違いないでしょう。
血液型のことはさておき、数年前から気になっていて、この季節になるとますます気にかかり苛ついてしまうのが「タミフル詐欺」です。「タミフル詐欺」って何?と誰もが思うことでしょうが、それもそのはず、たった今僕が名付けたものです。
こちらも血液型ビジネス同様、「儲かるから」という動機に押されて真実が捻じ曲げられており、期待するほど価値のない物に多くの人間が金銭を支払っているという点では「詐欺」と言ってもよい事態になっていると思います。
しかも血液型ビジネスが子供たちのメンタリティーに最も大きな害を与えているのと同じく、タミフルの害を最も深刻に受けているのはやはり子供たちだということが大きな問題だと思うのです。
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イスラエルとパレスチナの問題には強い関心がありますが、いくら勉強しても我々日本人には到底理解できない部分があります。
カン大学に通っていた頃、アフリカ人(アラブ人を含む)の友人が多く、いつも彼らのグループに混じって行動していました。しかし彼らを知れば知るほど逆に隔たりを強く感じるようになり、一時は人類の中でアフリカ人と日本人は対極に位置するのではないかとさえ思いました。
僕から彼らに質問して笑われることは多々ありましたが、逆に彼らからよく聞かされたのは、「日本人は魚を生で食べるんだって?本当かい?」 という質問。刺身や寿司や踊り食いの話をしてやると「ヒエーッ」という感じで大袈裟に驚いてくれるので、調子に乗って、糸を引くほど腐った豆に生の卵を混ぜて食べる話をすると、悶絶するほど大笑いするか、または凍りついて「嘘だろ?」という表情になりました。
今では、フランスでもアラブでもアフリカでも、寿司はすっかり定着して現地の人々も喜んで食べています。(納豆のおいしさを解ってもらうにはもう少し時間が必要なようです)それと同時に日本や日本人に対する理解も深まったことはまず間違いないでしょう。
生活習慣の違う相手を理解するために食事を共にするというのは、人類史のかなり初期の頃から実行されてきた方法ではないかと思います。料理を見て食材を知り、調理法を学び、実際に味わうことによって彼らの豊かさや倹約振り、辛抱強さ、大らかさ、繊細さと思いやりまでも感じ取ることができます。
そういう経験を少しでも分かち合いたいという願いを込めて、ボザール工房の新年会では、世界各国の料理を紹介することを恒例にしています。 今年は初夢にも出てきた「クスクス」をメインにしたアフリカ(アラブ)料理に決めました。学生時代に、学食で食べたり、友人にご馳走になったり、アフリカ料理店で味わったりした料理の数々を思い出しながら作ってみたいと思います。
予定しているメニューは下記の通り;
1.「クスクス」
細かい粒状のパスタに、肉や野菜を煮込んで作ったスープをかけて食べます。(江別トンデンファームのソーセージを使いました。一緒に映っているのは、グリ・ダマメットというチュニジア産のロゼワインです。ロゼには珍しく辛口でクスクスによく合います)
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2.「フムス」
豆で作るディップです。パンやクラッカーに塗って食べるオードブル。(ひよこ豆が足りなかったので、小豆とソラマメを使って作りました)
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3.「ムシカキ」
バーベキュー、というよりアフリカ風焼き鳥です。(鶏肉と牛肉。付け合せに長いものソテー)
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4.「ブリック」
アフリカ風揚げ餃子といったところでしょうか。(小さめに作りました。普通具の真ん中に入れる生卵は全体にからめました)
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5.「カチュンバリ」
肉とよく合う野菜サラダ。味付けはやはりアフリカン。(他に枝豆とコーンとひよこ豆のクリームサラダを作り一緒に盛り合わせましたが、写真を撮り忘れてあわてて撮ったらこの状態)
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6.「ミートボールとナスのトマト煮」
(クスクスが受けなかったときの代替品として作っておきました。北アフリカとギリシャ、トルコ、イタリアなどの定番メニューです)
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今月末の新年会が終わりましたら、そのとき実際に作った料理を写真にしてお見せします。
(クスクスはなかなか良い出来でしたが、皆の口に合うかどうか不安でした。幸い気に入ってもらえたようで、良かったです。かつてフランスの大学で机を並べた彼の国の友人たちの多くは卒業後祖国に戻ったはずですが、どんな人生を送ってきたことでしょうか。幸せだったわけがないし、現在生きているかどうかもわかりません。それに比べれば、僕たちの国の不景気なんてたいした問題じゃないと思えます。今年の新年会にアフリカ料理を選んだ理由のひとつは、オバマ氏のアメリカ大統領就任でした。自国の経済問題ばかりではなく、アフリカとアラブの問題を解決し平和をもたらしてくれることを期待します)
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僕の今年の初夢は、フランスの大学時代に体験した事件の顛末を、まるでテレビドラマを見るがごとくほぼ忠実に再現するものでした。30数年前に起きた小さな出来事が、まだ脳細胞のどこかに鮮明に保存されていたということに我ながら驚いています。
場面は、カン大学のフランス語教室の中。
あらゆる人種が混じりあった50人ほどの学生が、暖かい春の陽が射しこむ教室で向かい合わせに座っています。いつもは正面の教壇に向かって整然と並べられている机と椅子を、この日は討論の勉強をするからということで配置を変えました。
甲高い声を張り上げる女性教授の指導の下、服装や食べ物などについて、ただのおしゃべりが続きます。それが突然激しい討論に変貌したのは政治の話題になってからです。クラスにただ1人いたイスラエル人の女学生が、他のアラブ諸国の政策を鋭く批判します。それに対してエジプトやレバノン、イラン、イラク、モロッコ、チュニジアの学生がいっせいに反発し、教授の制止も効果なく教室内は一気に大変な騒ぎになりました。
そのときクラスにいた日本人女学生の一団は、下を向いて手作業に励んでおり、何をしているのかと覗き込むと、折り紙でせっせと鶴を折っているのでした。(このシーンは事実ではありません。前期のクラスで見た光景を割り込ませたようです。後期のクラスの日本人は僕一人でした)
フランス語の授業は、互いに相手を罵倒しているらしいアラブ語に占領され、イスラエル人女学生が何事かを叫びながら教室を飛び出しておしまいになりました。
場面変わって学生食堂。
その日のメニューはアラブ料理の「クスクス」です。(本当にそうだったかな?)
僕がアラブ人のグループに混じって食事をしていると、少し離れたテーブルに先ほどのイスラエル人女学生がひとりで座っていることに気がつきました。それを見ながらアラブ人学生同士が僕にはわからない言葉でなにやらひそひそと話しています。
グループの中心的存在だった1人のエジプト人学生が席を立ちます。各テーブルに備え付けられているガラス製の重たいキャラフ を手に持ちました。彼を止めなければと思った夢の中の僕は、あのとき現実だった僕と同じく指一本動かすことができませんでした。
近づいてくるエジプト人学生に気がついた女学生も、食事の手を止めてただ呆然と前を見つめるだけ、少しも動こうとしません。
背の高いエジプト人学生が、テーブルを挟んで女学生を見下ろすように立ちました。
片手にぶら下げていたキャラフをゆっくりと持ち上げます。
食堂の中が一瞬で静まり返ったかのような気がしました。
エジプト人学生は、女学生の空のガラスコップの中に自分が持ってきたキャラフの水をなみなみと注ぎ入れました。緊張していた周囲の空気がホッとほぐれて、元の騒々しい学生食堂に戻ります。
エジプト人学生の顔は見えませんが、そのままそこに座り込んで女学生に何か話しかけています。女学生のこわばった表情が徐々に緩んで、最後に微笑みながら握手を交わしたのが見えたときに目が覚めました。
この一件の結末は知っていたにもかかわらず、緊張した僕の手は固く握られて汗ばみ、掌に爪のあとが付いていました。
正月早々こんな夢を見るのは、もちろん昨年12月27日に始まったイスラエル軍のガザ地区攻撃のニュースの影響でしょう。
しかし、今も続くこの紛争をここで論じるには、あまりに問題が大きすぎます。
関心のある方は下記のサイトをご覧ください。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/399
僕としては、正月に見た夢が正夢となり、フランスの学生食堂で起きた出来事が、現実の国際社会でも起きないものだろうかと祈るばかりです。
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ボザール・デザインビューローは
モンゴルにマツの植樹を行うことで
地球温暖化防止に貢献しています