昨年のブログに、”タンポポ”の語感が良いという話を書きました。
どこが良いかというと、”ポポ”の発音が黄色を感じさせるところが良いのです。
人によって違うでしょうけど、僕はそう感じます。
http://st-glass.jp/blog/archives/6
そのとき同時に書いたのは、フランス語のタンポポという単語”pissenlit”(ピッサンリ)の語感も良いということでした。
“pi”のところに、やはり黄色を感じます。
話が妙な方向へ脱線しますが、仏語で”pipi”(ピピ)というと幼児語で”オシッコ”のことです。
“pisser”(ピセ)は”オシッコをする”という動詞。
”en”は”~の上に”、”lit”は、”ベッド”のこと。
つまり、”pissenlit”は、”ベッドの上でオシッコ”=”おねしょ”という意味になります。
おそらく西洋では、タンポポの根に利尿作用のあることが古くから知られていたために、こんな名前が付けられたのだと思います。決して、野原一面に広がるタンポポの群生が、シーツに染みたオシッコのように見えるからではないでしょう。
脱線ついでに言いますと、仏語で”caca”(カカ)は”ウンチ”のこと。
フランスにいたころ、僕の下宿先でいつも預かっていた3歳ほどの女の子が、”ピピ!カカ!ピピ!カカ!”と連呼していたことを思い出します。
もうひとつついでに言いますと、仏語で”pet”(ぺ)は”おなら”のことですから、かつて一世を風靡した韓流スターの”ぺ・なんとか”さんは、フランス人が聞くと思わず笑ってしまいそうになる名前なわけです。
下世話な話はともかくとして、今年5月の工房前の空き地。
一面のタンポポの美しさといったら、なんと表現したらよいかわからないほどでした。

言葉ではうまく表せないので、ステンドグラスにしてみました。
大きな西洋タンポポの狭間に競うように咲いていたデイジーも仲間に入れて、「タンポポとデイジー」展を今日からいつもの”ウッドいのうえ”で開催します。
お近くの方は是非ご覧ください。
20日まで。
http://www.st-glass.jp/archives/491
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5月のある朝のことです。
暖かい春の日が差し込む工房の一室で、僕は壁に貼ったカレンダーをぼんやりと眺めていました。
近頃どうも絵がうまく描けないのは何故か?
とくに魚の絵が描けない。
絵はイメージで描くものだ。
写真を見ながら上手に描き写しても、それはただのコピーであって、表現とは程遠い。
表現をするにはイメージを強く持たなければいけない。
そのためには生き生きとした実体験が必要だ。
というようなことを考えてますと、カレンダーの最後にある翌月1日の文字がキラリと光って見えました。道南のヤマベ釣りの解禁日は6月1日、これは魚に触れてこいという天の啓示ではないか?
1日は月曜日、世の多くの人々は仕事をしている平日であるが、僕にとってはこれも仕事のうちと考えて良い、日程的に少々難儀ではあるけれど頑張って出かけてこようと思う、とその夜妻に告げました。
妻の反応は今ひとつ思わしくなかったものの、いつも展覧会でお世話になっている「ギャラリー村岡」の村岡氏と、「ウッドいのうえ」の井上氏も、忙しい中快く協力同行を申し出てくれているから失礼があってはならない、というようなことをさらにのたまって、めでたく十数年ぶりの解禁日釣行と相成りました。
釣りの場所は、函館から車で30分ほどで到着する茂辺地川の中流、前日の雨にもかかわらず川は澄み、風はそよぎ、眩しいほどに木々の緑が萌えて、最高の釣り日和でした。あとは魚が釣れたら文句なしだったのですが・・・。
僕が釣ったのはご覧のようなカワイイやつ一匹でした。
それでも今年初めての釣果、いとおしさのあまり食べてしまいたいくらいでしたが、フライマンのルールに従ってリリース。
内心、「この次はえさ釣りにして持ち帰ろう」と思いつつ。
さて、戻りましてからは、当然のことながらすらすらと絵が描けるわけでありまして、あの日の川の様子を思い出しながらイメージを膨らませてエッチングしました。
図鑑の写真を見ながら描くのと、自分で撮った写真を見ながら描くのとでは大きな違いがあります。
あとはこの作品が売れてくれたら、釣りも仕事のうちなんだと、より力強く主張できるのですが。
■関連情報:2009.07.27~08.22 函館:ステンドグラス作品展「魚」
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