雑記帳

三つの薔薇

2012年6月20日
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先週ニセコに行った時は峠にまだ雪が残っていたというのに、巷の気分はすでに夏、ボザール工房でも夏期講習の準備に入りました。すでに申し込まれている方の要望に応じまして、前期は「エッチングとフュージングの初歩」を、後期は「エッチングとエマイユ絵付けの基礎~応用」の講習を行います。最近エッチングをやってみたいという方が増えているのはうれしい限り、この機会にその魅力についてより詳しく伝えていきたいと思っています。

まずは、全くの初心者の方にエッチング技術の基礎を知ってもらうため、「三つの薔薇」という教材を用意しました。同じ形の薔薇の花を、三種類の技法で描き分けることにより、エッチングデザインの考え方と基本的技術を学ぶことができます。

                                    

1.白抜き

最も単純な表現ですが、これがすべての土台となる技法です。

被せガラスという素材について、フッ化水素酸やその他の道具の使い方、カッティングシートの貼り方、etc・・・、エッチングに必要とされる技術や知識がすべてここに含まれています。 

白か黒か、影絵を作るような感覚でデザインします。

                                                                 

                                                                   

                                                                         

2.グラデーション(階調)

白抜きまでに要する時間を基にして計算し、階調を出します。

白抜きだけのときと比べると、表現の幅は飛躍的に広がります。

かなり写実的な表現も可能です。

                                                                          

  

                                                                                                                                                   

                                                                            

                                                                                                                                 

                                                                                         

3.ぼかし

グラデーションの一種とも言えますが、そのデザイン的発想とエッチング作業の手順や方法がグラデーションとは全く違っています。

筆を多用する細かな作業ですが、それだけに作者の感情的表現をダイレクトに伝えることができます。

最もアーティスティックな領域と言ってよいと思います。

   

                                                                                                                                             

強力な酸を使ってガラスを溶かすというのは、単なる技術に過ぎません。どなたでも簡単に実行することができます。本当の魅力はその先にあると思いますが、それはさておき、とにかくやってみるということをお勧めします。ステンドグラスの新しい世界に足を踏み入れたことを実感し、わくわくするような喜びを感じていただけること間違いなしです。

夏期講習について詳しく知りたい方は案内ページをご覧ください。
                  → 「2012年ボザール夏期講習」

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