雑記帳

黒い雨

2011年4月22日
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昨夜、女優の田中好子さんが亡くなりました。
北海道はシトシト雨が降る暗い夜でしたから、ニュースを聞いてすぐに彼女が主演した映画「黒い雨」を連想しました。

「黒い雨」は、1989年に公開された今村昌平監督の映画で、原作は井伏鱒二、音楽は武満徹、キャストに北村和夫、市原悦子、沢たまき、小沢昭一、大滝秀治、三谷昇など多彩な俳優陣を揃え、田中好子さんは主人公の高丸矢須子を好演して日本アカデミー賞最優秀女優賞を受賞しました。
内容は、広島の原爆投下によって翻弄される人生の悲劇を描いたものですが、「黒い雨」による二次災害の恐ろしさを強く訴えています。
福島原発災害による「黒い雨」も取りざたされ始めた昨今、病床にあった田中さんはどのように感じていたでしょうか?

かつて僕が最も好きだった女優は夏目雅子さんですが、1985年に27歳の若さで亡くなってしまいました。1991年、田中好子さんは夏目さんのお兄さんと結婚しますが、その直後僕は札幌で田中さんとお会いしています。
これはそのときの写真。
ステンドグラス ��幌地下街 田��好��札幌地下街20周年記念事業の式典に招かれた田中さんのふたつとなりのトンボメガネが38歳の僕です。
お会いしたといってもただ式典に同席しただけ、それでも僕にとっては思い出深い秘蔵の写真です。
ずっとしまいこんでいましたが、多くの方にお見せすることにより共に冥福を祈ることができる気がしました。
ちなみに田中さんと僕の間を遮っているのは先輩の松田日出雄氏(アトリエマツダ主宰)、反対隣にいるのは門田文恵氏(アトリエモン主宰)です。
共に札幌地下街のステンドグラスを制作しました。

ステンドグラス ��幌地下街 田��好��

 

このときお会いした田中好子さんの立ち居振る舞いや顔の表情などすべてがあまりにも美しかったので、即座に大ファンとなり、以後僕の心の中で夏目さんのあとを継ぐ最も好きな女優の位置が揺らいだことはありません。

時折テレビで目にする田中さんは、50歳を過ぎてより美しく、心のあり様が外観に溢れ出ているような気がしました。

                                                                                                           
様々な社会活動にも積極的に参加されていた田中さんです。
東北の被災地を訪れる多くの芸能人の中に彼女の姿はないかと気にかけていたのですが・・・。

 

 

 

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