雑記帳

うだつが上がる

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大阪の展覧会が盛況のうちに終わりました。

ステンドグラス 大阪 ギャラリー会場としてお借りした「ギャラリーおがわ」は、通称レトロ地区と呼ばれる地域の真ん中にあります。
この地域は火事や戦争の被害にあわなかったために、100年近く前に建てた家がたくさん残っています。
その中でも「ギャラリー小川」の建物は、正面にうだつが上がって立派な外観をしています。

大阪 うだつ「うだつ」とは写真の通り、正面に向かって張り出した装飾的な壁のことですが、もともとは防火壁として造られたという説が有力です。
うだつの建造にはそれなりの費用が必要で、これが上がっている家は裕福な家とされたため、次第に自己の財力を誇示するための手段となりました。
それが「うだつが上がらない」という慣用句の語源とされています。

小川家は最初造り酒屋で後に酒問屋となり、つい2年ほど前まで酒屋として営業していました。それから改装して現在のギャラリーとなったわけですが、家具や看板などと共にかつてのただ住まいを残しており、なかなか味のある素敵な空間です。

さて、うだつの上がった立派な建物の中で、うだつの上がらない二人(上島さんに失礼)が作品発表をした一週間でしたが、売り上げはともかくとして、大きな収穫がありました。
30年ぶりとか10年ぶりとかいう古い友人たちがかけつけてくれました。知り合いの知り合い、そのまた知り合いという人たちも会場に足を運んでくれました。様々な形で協力してくれた大勢の人たちとの関係は、将来生かされるべき大切な財産と言えます。

大阪 猫 ステンドグラス猫の展覧会じゃなかったのですが、結局猫が1番よく売れました。
来年は「猫の展覧会です」展にしようかと言ったら、誰かが「犬の展覧会じゃありません」展にしたら、だって。

とにかく来年もやることにしましたのでよろしく。

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