雑記帳

ステンドグラスを撮るーその1-

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久方ぶりの教室展が終わり、その後の函館出張から戻って、ちょっと一休みしてるところです。2ヶ月前に買ったカメラも放ったらかしで、ほとんど触っていませんでした。

 

江別は、朝からずっと雪が降り続いています。

工房の窓から見える景色を一枚撮ってみました。

すべてカメラ任せのAUTOモードですが、いい感じです。

 

 

教室の生徒さんからは、時折写真についての質問がありますが、その内容は次の二つに集約されます。
曰く、①「ステンドグラスを上手に撮るにはどうしたらよいか?」
そして②「カメラは何を買ったらいいの?」
これと全く同じ質問を、30数年前、僕がステンドグラスの勉強を始めたばかりのころ、写真家の友人にしました。
質問①に対する友人の答えは、「被写体のどこをどう撮りたいのか目的を明確にすること」
質問②に対しては「予算の許す限り上級の機種を買うこと」

①に対する答えは今でも100%通用する答えだと思いますが、②はどうでしょう?
30年前と今では少々事情が変わってきていると思います。
写真家の友人がそのときどんなカメラを使っていたかというと、ニコンFEという中級の古い一眼レフでした。そのくせ僕には当時の最高最新機種ニコンF3を買うようにと言います。理由は「腕のない素人ほど良いカメラを買え。カメラが助けてくれるから」ということでした。僕は友人の助言に従い、かなりの無理をしてF3を買いましたが、確かにその言葉通りでした。良いカメラは優秀なアシスタントとして働いてくれると同時に、親切な教師としての役割も果たしてくれました。

しかしそれにもかかわらず、僕が現在は状況が変わったと言うのは、カメラがデジタル化して以来、技術が飛躍的に進歩し、その結果値段の高い上級機種ほど素人の助けになるとは限らなくなった、と思うからです。

ー続く

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