雑記帳

生きた線を描くためにーその3-

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さて、夏期講習の課題作品手本が出来上がりました。
今回の講習では、仕上がりまでのイメージを明確に持つことと、 1本の線の大切さを伝えたいと思っています。

ガラスカットから仕上がりまでの画像を並べてみます。

 

製図の段階で、エッチングをした後の様子と、鉛桟で組み終わった後の様子を明確に思い浮かべることができなければなりません。

ガラスカットをしている時も、頭の中で完成後の姿を追い続けます。

 

 

エッチングは、ただ魚が上手に描けていれば良いというものではなく、エッチングによって生み出される明るさが作品全体にどういう影響を与えるのかということを常に意識する必要があります。

エッチングの作業をしながら、ガラスの周囲に鉛の線を廻して見ます。
もちろんこれも頭の中でということですが。

 

組み立てが終わって鉛の黒い線が入ると、全体のイメージは大きく変わります。

出来上がったら思いがけない効果が出ていて良かった、なんて話をよく耳にします。

それはそれで確かに良かったのでしょうけれど、完成像を明確にイメージできていなかったということにもなります。

 

想像していた通りの作品ができたというのが一番良いのだと思います。

ちなみに僕は、これまで期待し想像していた通りの作品ができたことは一度もないので、あまり偉そうなことは言えたもんじゃないのですが。

 

 

窓辺に置いて見るとガラスの質感が出ていて、やはりステンドグラスは自然光がいいですね。

 

 

夏期講習の内容に興味のある方はこちらをご覧ください。

→ ボザール教室2013年夏期講習 「生きた線を描くために」

ー続く

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