雑記帳

生きた線を描くためにーその5-

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見学会の2番目に訪れたのは、高齢者用マンション「光ハイツ・ヴェラス」。
正しくは”介護付有料老人ホーム”ですが、従来の老人ホームの印象からはかけ離れており、”高級マンション”のイメージです。

 

2006年に新築され、4枚のステンドグラスをライトボックス仕立てにして通路に設置しました。

 

題材は「四季」。

よくある題材なだけに、よくあるデザインにならないよう考慮しました。

 

 

具象と抽象の合体です。

左は「春」。

右が「夏」。

 

写真ダメですねえ~。
ハレーションを起こしています。

 

 

 

対面の2枚は右が「秋」。

左が「冬」です。

 

こちらの写真もダメ。

まだコンパクトカメラで撮っているもんで。

 

 

それぞれの下半分。

 

「春」。

ゴールドピンク一色です。

 

上から、桜の花吹雪、

風に揺れるチューリップ、

梅とウグイス。

 

春のそよ風、これから暖かくなるという期待感。

 

ウグイスにはシルバーステイン(銀黄色)を施しました。

 

 

 

 

 

 

「夏」は二色の緑。

 

ラウンジから見える夏の景色、

大きなドングリの葉、

川を上る二匹のヤマメ。

 

野山も公園も、濃い緑で埋めつくされます。

 

涼しげな川。

 

 

 

 

 

「秋」は、赤一色。

 

トンボの群れと、
(奇妙な羽のトンボが二匹いることにご注意を)

艶やかなリンゴ、

枯れかかった葉とブドウの房。

 

秋は”深まる”と言います。

奥行きを出して、深さを感じられるようにしました。

 

 

 

 

 

 

 

「冬」は青一色。

 

降り積もる雪、
(車のライトに反射して輝きます)

木立の陰から覗くエゾシカ、
(施設は街中にありますが、豊かな自然が隣接しています)

 

この施設の外観。

風景や建物をエッチングしたのは、このときが初めてでした。

建物がおおよそ完成してからそれを撮影し、エッチングの作業に入りましたから、ぎりぎりで納期に間に合わせました。

 

ー続く

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