雑記帳

続・白樺の頃

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白樺のステンドグラスが、ギャラリーの窓を経て、所定の場所へと収まりました。

開閉する窓の邪魔にならないように、手前に吊るす形にしました。
必要に応じて左右に数センチずらせるようになっています。

東向きの朝陽が入る窓です。
優しい光に映えるように明るめのガラスを選びました。

注文主のSさん宅には、これまで2箇所のステンドグラスを取り付けています。
→ 「やる気だけでは・・・」
→ 「一本の木」

どちらも気に入っていただけたようですが、時折やってくる小さなお孫さんがステンドグラスにとりわけ関心があるということです。
そこで今回の作品は、その小さな鑑賞者の心を捉える工夫を施しました。

まず”白樺の林”という世界に引き込むために、遠近感を強くしました。
鉛の線に中心へと向う方向性を持たせ、白樺の配置と太さの変化で距離感を作り、葉っぱの大きさと散り具合がそれを助けています。

 

Sさん御夫婦との相談で、近所に住んでいるらしいキタキツネを描きました。

親子のキツネが遠くにいる感じで。

 

左下の葉っぱの上にカタツムリが這っています。

 

 

 

鳥も欲しいということで、色々考えた末、割とよく目にするツグミを描くことにしました。

ハトより少し小さな鳥です。

 

 

 

 

 

もう一種シジュウカラのつがいも描きました。

ツグミもつがいですが離れた枝にとまっているので、こちらは互いを慈しむかのように寄り添わせました。

 

 

 

 

それからフクロウを一羽。

パネルの上部は、夜の世界を半分イメージしました。
フクロウは、満月の明るい光を浴びて佇んでいます。

星らしきものをいくつか散らしましたが、月は描きませんでした。
ガラスを透して実際の白樺林と松林が見えます。

 

お孫さんを中心に、御家族みんなで楽しんでいただける作品になりましたら嬉しく思います。

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