雑記帳
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ガラスの家

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2年前の夏、工房の裏手を流れる千歳川で2匹の小さな鯉を釣りました。
そのうちの1匹がショートボディ(別称バルーン)という珍しい体型だったので、2匹ともしばらく飼うことにしました。
                                                      

それがどんどん大きくなって最初からあった60センチ水槽では飼えなくなり、昨年90cm水槽を新調しました。

工房の作業机をひとつ占領して鎮座するその大きな水槽は、「グラスハウス(ガラスの家)」を連想させます。
 

                                                                                        
「グラスハウス」はアメリカの建築家フィリップ・ジョンソンの代表作と言われており、1949年に自宅として設計し、鋼鉄とガラスで作った建築物です。

実物を見たことはありませんが、写真で見る限り、すべて無色の透明ガラスで出来ているようで、色ガラスを使っていないのが残念です。
                                                                                    

ー写真はウィキペディアよりー

それならば、色ガラスを使った「グラスハウス」を自分で作ろうと思いつきました。
と言っても人間が住む家ではありません。
昨年の秋祭りの出店で三女がすくってきた小さな白い鯉が、前出の大きな野鯉2匹と同居しているのですが、体格が違いすぎて身の危険を感じているらしいのです。多分、逃げ場所となる自分の住家を必要としています。
水槽というグラスハウスの中に、もうひとつの小さなグラスハウスを設置することにしました。

作業開始!
1.大きさと形状を決めるために厚紙で
  試作する
2.実物大の型紙を作る
3.透明ガラスと色ガラスでデザインを
  する
4.水の流通が良くなるように適当に
  隙間を開けてガラスを重ねる
5.電気炉でフュージング(熔解)して、
  一枚のガラス板にする
6.ガラスを曲げるための型を用意する
7.ガラスを型に乗せ、電気炉で加熱し
  曲げる(加熱中に自重で割れない
  ように工夫が必要)
8.完成した「グラスハウス」を水やすり
  で磨く
          
9.流木で土台を作って水槽に沈める~完工
10.引渡し

ガラス加工って、小さなものでも結構手間がかかります。
建設工期2日半でした。

はたして気に入ってもらえるのか?
クレームはつかないか?

                                                        
ご覧の通り。

鯉太郎君(と呼んでいる)、いたく気に入った様子で、食事の時以外は常に家の中にいます。
安心できるのでしょうね。
市販の陶器製の壷と違って、内部が明るく水通りも良いのが快適そうです。                               

自分の作ったものが住人に喜んでもらえるということほど嬉しいことはありません。

「そんなことやってる暇があったら、さっさと仕事せんかい!」という声が聞こえてきそうですが、これだって将来何かの仕事に繋がる可能性があるわけです。(まずないな)

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