僕が展覧会をしようというときには、いつも二つの条件を満たすように考えています。
ひとつは、会場に自然光の入る窓があること。
そして、窓しか使わないために、ふたつ目の条件となります。
つまり、窓以外の部分、内部空間を使ってくれる人を捜すこと。
で、今回その内部空間を使ってくれる人は(というより展覧会のパートナーと言うべきと思いますが)、陶芸家の上島英揮氏です。
20年以上の制作活動を続けてきた現在の上島さんの陶芸家としての腕は、オーソドックスな茶碗や皿や花器を見れば明らかです。
しかしそれでもやはり上島さんの特質を最も顕著に表すのはオブジェの類だと僕は思います。
そんなわけで僕が制作担当したDMには、上島さん近作の猫のオブジェ(花器でもあります)の写真を使うことにしました。僕もたまたま猫の作品があったもので、面白いかなと思い並べてみました。
しかしこれでは”猫”の展覧会だと勘違いする人が続出しそうな気がして、「猫の展覧会じゃありません」というタイトルを冠することになりました。
首尾よく刷り上ったDMが印刷所から送られてきて、「ん~、まあまあの出来だな」と自己満足に浸りながら三日がかりで宛名を書いて、一斉に発送。
翌日返ってきた第一声が「わあ~猫の展覧会なんですね!楽しみですゥ~」でした。
■ 関連情報:川風便り「猫の展覧会じゃありませんー前編ー」、「猫の展覧会じゃありませんー中篇ー」、「猫の展覧会じゃありませんー後編ー」
開催日 | 2009/09/12(土)- 2009/09/17(木) |
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時間 |