「旭川友の家」の新築別館の玄関ホールに取り付けました。
「友の家」につきましては、昨年「江別友の家」の仕事をした時にブログにて紹介しましたので、そちらをご覧ください。
「旭川友の家」を運営するのは「旭川友の会」ですが、「全国友の会」が創立された1930年より古く、1929年に設立されています。会員はおよそ160名、家計や衣食住、子育てなど生活に関するあらゆることについて研究し学び合う活動を積極的に続けています。
別館に取り付けるステンドグラスについて相談したいという連絡をいただいたのは6月末頃、その後の仕事の流れについては「川風便り」に綴っていますので是非ご覧ください。
作品名の「153匹の魚」ですが、これはヨハネの福音書の中に記されている話で、シモン・ペテロが投げた網に153匹の大きな魚が入っていたが、決して網が破れることはなかった、というものです。この話の教訓は、「主にしたがうことによって多くの人を集めることができる」ということのようです。
”153”という数字の意味については、アレキサンドリアの時代から様々な説が考え出されてきましたが、どれもいまひとつ説得力がありません。そこで僕がもうひとつの説を考えて、作品のタイトルとしました。
その説とは : 「旭川友の会」には153名の会員がいますが(だいたいそのくらいということにしておいてください)、主(羽仁もと子)の教えに導かれて集い、「友の会」という丈夫な網の中で活発に活動している魚たちのようだ、というものです。
少々こじつけがましい説ですが、デザインには秘められた物語が必要です。形と色に何かを語らせようとすることによって、デザインに豊かさと深さと謎が生まれるからです。
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■関連情報
川風便り「153匹の魚」、「友の家」
作品集 「江別友の会 三十周年記念」