久しぶりに訪れた帯広でしたが、途中いくつかいい川があるもんで釣竿持参、仕事の翌日、渓流を渡り歩いて半日を過ごしました。
2番目に入った川は、小さな流れですが鹿の水飲み場になっているらしく、たくさんの足跡がありました。
実際、途中何度も木陰からこちらをじっと見ている鹿に出くわしました。
彼らが立ち去るときには大抵「キョーン!」という大きな鳴き声を発します。
挨拶でしょうか?それとも威嚇でしょうか?
この日一番の釣果は、3番目の川で釣った45cm長のブラウントラウトでした。
大物が釣れたのは嬉しいけれど、もともとこの川にいたはずの岩魚や山女の姿はついに見られず、ちょっと寂しい気分。
とはいえ実のところ、僕にとって釣りは二の次、ただ渓流を上り下りしているだけで十分に楽しいのです。歩くごとに変わる風景に飽きることはなく、4つの川を巡った6時間ほどの間、一人も人間を見かけなかったことも寂しいとは思いませんでした。
その日は夕方、新千歳空港へ坂上夫妻を迎えに行きました。
坂上氏は横浜で、ボザール工房の営業企画とホームページやネットショップの運営を担当してくれています。10年ぶりの来道です。
釣り場から空港に行くために高速道路を利用しました。
走行時間15分程度の短い距離ではありましたが、山奥の渓流のごとく漠として、途中後続車や対向車が一台もありませんでした。
北海道の高速道路では、時折こういう”奇跡”を体験できます。