雑記帳

「持病持ちの年寄りは買い物行くのも命がけ」の状況だけど、近所に散歩くらいはいいだろうと今季オープンしたばかりの野菜直売所を覗いて来た。直売所の棚は、まだ半分くらいしか埋まっていなくて、しかも大半は本州産の野菜が占めている。そんな中で目を引い... もっと見る

昨年新設されたばかりのニセコワイナリーから依頼を受けて、まずはロゴマークのデザインをしました。そのロゴマークデザインを基にして、今夏、金属製の看板ができました。 アルミ鋳造による制作は、ニセコ在住の金属作家澤田正文氏(ラム工房主宰)によるも... もっと見る

10数年前にニセコに移住し、ワイナリーの設立を目指して地道にブドウ畑を拡張していた本間夫妻。努力のかいあって、昨年正式にワイナリーを開設致しました。予定よりもずっと早くワイナリーを開設できたのは、ニセコが3年前に「ワイン特区」に認定されたか... もっと見る

高梨君からの電話は「いやあ~、悪い悪い、字を間違ったよ」というものでした。「えっ!?」一瞬にして凍りつく。「エノテカの文字はさあ~、kじゃなくてcだったんだよ」つまり”enoteka”じゃなくて”enoteca”だということでした。 「あほ... もっと見る

金箔を保護するため、透明ガラスのカヴァーをつけました。さらにそれを固定するためにコパー(銅)テープで巻いて、コパーにハンダをまぶします。 銅は湿気に弱く錆びますが、ハンダの錆びは進行が極度に遅いため、結果長持ちするということになります。 こ... もっと見る

金箔をステンドグラスに使うのは、あまり一般的なことではありませんが、僕は1991年に札幌地下街ポールタウンに設置した作品「夏の星座~アンドロメダ」に初めて使用して以来、何度か使用してきています。いずれも”反射”という特殊な効果を期待できる設... もっと見る

エマイユ焼成後の炉を開けるときは、期待と不安で少々緊張します。陶芸ならば、思いもよらぬ”景色”が現れて素晴らしいものができた、なんてこともあるようですが、ステンドグラス絵付けにそれはありません。思いもよらぬ焼成結果は即失敗を意味しており、そ... もっと見る

グリザイユ絵付けの所定の温度650度まで達するのに、僕の電気炉では約2時間かかり、その後”徐冷”という工程が必要です。字の通り、”徐々に冷ます”のですが、それに約20時間を費やします。つまり今日の夕方炉入れをしたなら、取り出すのは明日のほぼ... もっと見る

グリザイユによる線描きが終わったら、ガラスを焼成します。 使用するのは、ボザール工房を立ち上げて以来30数年間、共に働いてきた電気炉です。 かなりくたびれています。何度か故障し、3年前にはついに手放そうとしたこともありましたが、結局は修理し... もっと見る

エッチングが終わったら絵付けの作業です。 ”ステンドグラスの絵付け”というとガラスに着色する作業と思われがちですが、基本的にステンドグラス用のガラスには最初から色が着いています。そのためつまりステンドグラス制作者は、工場で作られた色ガラスの... もっと見る

ここまで現在進行形で話を進めてきましたが、実を言うと前回までの作業は7月の初めに終わっています。さてこれからエッチングの実作業というときに、ちょっとした不都合が起きて作業は延期となりました。 その不都合とは、北海道の記録的な暑さです。実に1... もっと見る

ガラスの表側に貼った白色粘着シートを、原画から写し取った線の通りにカットします。カットに使うのは極普通のカッターナイフです。TVなどで紹介される様々な分野の一流職人たちが、特注の道具を手にして「これでなければならない」なんて言ってるのを目に... もっと見る

粘着シートを貼ってエッチングの準備が整い、さあこれから原画を写し取ろうか、というところでタイミングよく高梨君から連絡がありました。「原画の下にある文字”Taverna”を”enoteka”に変えたいのだけど、まだ大丈... もっと見る

これからエッチングの準備をします。 ”etching(エッチング)”というと銅版画と思う方も多いことでしょうけれど、酸で腐食する技術全般に使われる言葉です。フランス語で”gravure(グラヴュール)”と呼ばれ、ガラス工芸の世界ではむしろこ... もっと見る

ステンドグラス用の色ガラスは、基本的にはガラス本体のすべてに色が着いています。つまり、茶色いビール瓶を割っても、その破片がすべて茶色いのと同じようにです。ガラスの色数は、アンティックガラスで数百種類、その他のガラスを合わせると2千種類ほどあ... もっと見る