雑記帳

時は虹色に輝くーその4-

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製図作図が終わると型紙カットです。
ステンドグラスのガラス片を繋げているのは断面がHの形をした鉛の桟ですが、その芯の厚みは約1.4㎜、型紙を作るときにはこの芯の厚み分を予め除いておきます。その作業をするための便利な道具があります。

 

二重バサミあるいはパターンバサミと呼ばれる特殊なはさみです。

片方の刃が2枚になっていて、鉛桟の芯の幅(遊びも含めて1.8㎜)を切り取ることができます。

ただし使えるのは自由曲線のときだけで、直線やコンパスで描いた曲線にはカッターナイフを使用します。

 

 

 

 

切り取った芯の部分と型紙。

型紙にはロール上質紙を使用しているため、カットした後くるりと丸まってしまいます。

これが今回の仕事の1面分、大小合わせて約80枚。5面ありますから全部で約400枚の型紙をカットすることになります。

自由曲線のデザインの場合、通常は型紙と全く同じ数のガラスをカットしますが、今回はわけあって50枚ほど余計にカットしなければなりません。

何故か?ということについては、後日説明いたします。

 

型紙カットが終わったら、ようやくガラスカットに取り掛かることができます。

ー続く

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