近年僕は、横浜や東京で展覧会を開いていますが、時折かつて東京で教えていた時の生徒達が懐かしい顔を見せてくれます。
そのうちの何人かは、僕が1986年に東京を去って以来ですから、20数年ぶりの再会です。
3ヶ月前に倉庫で発見したガラス片は、そのころの生徒達に教えるためのテストピースでした。
実際にそれを作ったのは、1986年よりさらに2~3年前かもしれません。
葡萄の蔓柄のボーダーらしきものを、どうやって使おうかとライトテーブルに並べたまま数週間毎日眺めていましたら、折りよく「葡萄のエッチング作品を」という注文が入りました。
左右にボーダーを配し、中央にエッチングの葡萄を描くというデザインを即決定。
しかしその後、他の仕事に追われて実制作に取り掛かることができず、先週やっとエッチングを完成させました。
葡萄のエッチングと言いながら房はひとつだけ、この作品では葉を美しく描くことに重点を置いています。
ちょっと可愛らしくしようと思って、こんなピースも作ってみました。
これから組み立てにはいります。
ー続く