実りの秋です。
我が家の冷凍庫から氷やアイスクリームがなくなって、代わりにとうきびや枝豆、キノコにジャムが詰め込まれ、最後に鮭の切り身で満杯となります。
ジャガイモやカボチャも大量に収穫しますが、冬季は天然の冷凍冷蔵庫となる工房のガラス庫に保管し、春まで食べ続けます。
先週の日曜日、見事な秋晴れの日、ニセコへジャガイモ掘りに行ってきました。
ニセコは、えぞ富士とも呼ばれる「羊蹄山」の麓の小さな町ですが、スキーをやってる人なら誰でも知っている日本有数のスキー場があるところです。
最近はその”パウダースノー”がオーストラリアで有名になって、日本人より多いのではないかと思うほど、冬場は外国人で賑わうようになりました。
さてそのニセコに、いつもステンドグラスの取り付けを手伝ってくれているTさんが広い畑を持っていまして、誘われるがまま家族3人で出かけてきました。
本来なら春先の土おこしから夏の雑草取りまで、何度か手伝いに行かなければならないのですが、今年は忙しくてついに途中一度も顔を出すこともなく、収穫のときだけ手伝って分け前をもらうという超わがままを許してもらっています。
三女がジャガイモの間にエゾサンショウウオを発見しました。
獲れたジャガイモを天日で干している間に、バーベキューで昼食。
近くのペンションのオーナーが肉も野菜も準備してくれたうえに、焼き係までやってくれて、いたれりつくせりの贅沢なひととき。
この日は実は、ジャガイモ掘りの前に一時間ほど別なものを収穫しています。
ぶどうです。
普通のぶどうではありません。
ワイン用のぶどうです。
確か「シャルドネ」という品種。
隣にTさんの親戚のHさんのぶどう畑がありまして、そちらもちょうど摘み頃だったのです。
北海道でワイン用のぶどうの栽培は難しいと言われてきましたが、研究を重ねて最近ではヨーロッパにもひけをとらないぶどうができるようになりました。
そのまま食べてみると、濃縮されたような甘みと強い香りがあり、発酵して良いワインができそうな感じが素人にもわかります。
ここを手伝うのは、もちろんできたワインをせしめようという魂胆があってのことです。
ワイン1本分働いたかどうか怪しいものですが。
とにかく来年が楽しみ。