先週の16日土曜日、北海道は好天に恵まれました。ちょっとやってみようか、なんて軽~いノリで企画した「木とガラスのココペリ講習会」に数名の人が集まってくれました。
会場は小野昭一氏の自宅敷地に建てられた多目的ホール「KOCOMATSU」です。
当日朝の明るい日差しに誘われて、「外でやろう!」ということになりました。
ホールの入口前にタープを張り、テーブルと椅子を並べて即席の講習会場完成。
明け放された入口扉の向こうに、ステンドグラスが見えています。
もちろん僕の作品です。
午前中はガラスの講習。様々な形にカットされたガラスの小片を一つ選び、カッティングシートを貼って、鉛筆でココペリの図柄を描きます。ココペリを描くには三つの要素をクリアすればよいだけです。まず横向きの猫背の体形、頭には羽飾りのようなトサカ、そして必ず縦笛を吹いていること。受講者の方々は、ネットからプリントしたココペリ画像を参考にしながらも、それぞれの個性的なココペリを描きました。
その後は、描いた線の通りにナイフでカットしてシートを剥がしたら、ガラスの講習は終わりです。
エッチングとはんだ付けの作業、そしてご希望の品に仕上げるまでは僕の仕事です。
ガラス片を工房に持ち帰り、昨日午後から夜中までかかって6人の方々の作品を完成させました。
受講者の方々が自分で描いたそれぞれのココペリです。
講習会に話は戻りますが、ガラスの作業が終わって、小野氏がホールで受講者の皆様にフルートの美しき音色を聞かせている間に昼食の準備。
僕はアンチョビとひよこ豆のディップに、ニース風サラダを作ってきました。
折しも14日にはニースでテロ事件があり、見慣れた海岸の悲惨な光景がテレビに何度も映し出されていました。
30数年前、ニース大学に2ヶ月だけ通ったことがありますが、授業が終わると毎日のように海岸へと繰り出したことを思い出します。
大学の学食や海岸のレストランで定番のメニューだったニース風サラダは、何もできない僕からせめてもの哀悼の気持ちを込めて作ったものです。
午後からの、小野氏が担当するココペリ木工部門には僕も参加しました。
木片に絵を描き、糸鋸で切り出して、角をナイフで削りやすり掛け、文字に書くと簡単ですが大変に時間のかかる作業です。
工房に戻ってから、赤ワインで着色し、蜜蠟を塗り込みました。
結構かわいいココペリができたと自分では満足していますが、他の方々のはどうなったかな?