雑記帳

ステンドグラスを撮るーその2-

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「どんなカメラを買ったらいいですか?」と聞いてくる教室の生徒に,30数年前僕が写真家の友人からもらった助言のごとく「素人は一番いいカメラを買いましょう」と勧めることはできなくなりました。
現在20万円以上もする高級カメラを買うと、確かに素晴らしい性能ですが、ステンドグラスの写真を撮るということに限定するなら、そのカメラの機能の80%は必要としません。カメラの持てる力を100%総動員して良い写真を撮らしてくれたF3とはカメラ自体の仕組みが違うのです。

デジタルカメラは、電子化しフィルムを無くして多種多様な機能を備えるようになりました。ユーザーは、そこから自分の必要とする機能だけを選び出して使用します。つまりどれほど高性能のカメラであっても、その機能を使わなければ、ただの”宝の持ち腐れ”とうことになります。

そういう事情を踏まえた上で、僕も迷いに迷ったのですが、2ヶ月ほど前ついに一眼レフカメラを購入しました。
そのときの選択基準を参考までにお知らせしたいと思います。

ステンドグラスの良い写真を撮るため、と言うより一般的に高品質の写真を撮るために重要なことは、まず第一にセンサー(撮像素子)の大きさです。

センサーは昔のカメラのフィルムにあたり、眼球なら網膜にあたる部分です。
ここが大きいほど受ける光の量も多くなり画質が良くなります。

一眼レフの上級機種は、フィルムの35㎜サイズと同じフルサイズと言われるセンサーを使用しています。

最近話題のミラーレスカメラに搭載されているフォーサーズ規格センサーは、それよりずっと小さいものです。

 

次に重要なのはレンズの品質。
ニコンのレンズ群NIKKORからの選択であればまず間違いはありません。豊富な品種の中から必要に応じてレンズを買い足し、交換することが容易です。

それから、レンズを含めてカメラが大きすぎない、重すぎないこと。
ステンドグラスの撮影となると現場や旅行先に持ち歩くことが多くなります。原則として三脚を使う時間はないので、機動性が重要になります。ショルダーバッグにすっと入るくらいの大きさが適当です。

そして価格です。
新品を買うか、同じ予算でワンランク上の中古を買うか悩みました。

 

その他色々、検討事項はたくさんあるわけですが、細かい話はすべて省略することにしまして、結局僕が選んだのはNIKONのD3200新品でした。

新車同様、パッケージを開けたときの新品の匂いはいいもんですね。

気になるお値段、ダブルズームキットで49800円。

昨年発売された直後の実売価格は9万円台でした。

D3200は、一眼レフの入門機でありながら、基本性能は中級機を飛び越えて上級機にも匹敵するものです。この価格帯でこれ以上の機種は当分出ないだろうと思うくらい完成度の高いカメラです。

しかしながら大切なのはカメラ自体ではなくて、そのカメラで何が撮れるかということなのは言うまでもありません。

ー続く

 

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