電気炉に入れてから24時間後、ガラスが溶け合ってどういう状態になったか、期待を込めて窯出しです。このあたりの心境は陶芸家と同じものでしょう。
これがフュージング後の姿です。
角が丸くなり変形し、重ねたガラスは溶け込んで1枚のガラス板になりました。
フュージングガラスを使用した作品作りにおいては、透明・不透明に加えて反射の効果を考慮する必要があります。
写真では良く分かりませんが、絵の具とは違う、ガラスデザインの特色です。
ほぼ期待通りの仕上がりに安心しました。
でもまだこれで終わりというわけではありません。
裏側に金具を接着します。
ガラスと金属の接着に際して、かつては2液性のエポキシ樹脂を使っていましたが、衝撃に弱く、また経年劣化も著しいことが欠点でした。
しかしその欠点をクリアーした新種の接着剤が10数年前に市販され、以来その接着剤を利用しています。
硬化後も弾力があるため衝撃に強く、また経年劣化もかなり遅いようです。
10年前に初めて使用したものが、いまだに変化がありません。
しばらくぶりに買いに行くと、種類も増えて選択に迷いましたが、これにしてみました。
さて、その接着剤を使用して金具を付けた姿がこれです。
展覧会まであと2日、なんとか間に合いました。
ー続く