雑記帳

北海道のいいところーその11-

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北海道は雨の降った日が連続して30日以上続いているそうです。
まるで梅雨のようで、少々気が滅入ってきます。

そんな中、昨日久しぶりの青空が広がったので、ちょっと気晴らしに出かけてきました。
釣竿を車に積んで、札幌の中心を流れる豊平川へ。

豊平川はかつて、僕の子供のころは、生活排水や泥水が流れ込み、ゴミだらけで異臭がするほど汚れた川でしたが、「これではいけない、鮭が遡るきれいな川に戻そう」と、1978年市民運動がスタートしました。

 

後に世界的にも知られることになる「カムバックサーモン運動」です。
この運動は一般市民が提唱して始まったものですが、民間の企業が賛同し行政の協力も得て、瞬く間に大きな広がりを見せました。翌年には第一回目の稚魚の放流が行われましたが、偶然にもこの年の9月、街の中心に架かる豊平橋付近で25年ぶりに鮭が発見されました。それまで豊平川の鮭は絶滅したと思われていましたから、まだ鮭が遡上していたという事実は運動の大きな励みとなりました。

その後本格的な研究と放流事業が始まり、先日も紹介した「豊平川さけ科学館」が1984年に開館してからは、「カムバックサーモン」がヤマベやイトウなど他の淡水魚にも拡大し、今では市民運動としてすっかり定着しています。札幌のような大都市の中心を流れる川に、毎年数千匹の鮭が遡上し、本来山奥の清流に生息するはずの渓流魚が自然繁殖するというのは、世界的にも他に例がないということです。

というわけで、いざ!釣竿かかえて「鮭を釣るぞお~っ」と叫びたいところですが、”河川で鮭を捕獲すると水産資源保護法により1年以下の懲役、50万円以下の罰金”ですからそれは無理。最近70cmのニジマスが一匹あがったとの噂を聞きつけての、つまりニジマスねらいでした。

 

しかし、釣れたのは10cmのウグイが7匹。(合計で70cm)

食べられそうなくらいきれいなウグイです。
(実際食べると結構おいしいです )

 

もう帰ろうかというころ、大きな釣竿を振り回しながら4人の青年がやってきました。初めて釣りをするらしい会話が聞こえてました。
近くに寄ってきて「何か釣れましたか?」と聞かれたので、 「ウグイが7匹ね」と答えたら、「やった~!釣れるぞここ!」と、はしゃぎながら散っていきました。
「ウグイしか釣れないよ」という意味で言ったんだけどな。

振り返れば、青空の下に送電塔と工場の屋根。

さんざん汚して、またキレイにして 、魚の種類に順位をつけて、増えすぎたらまた減らす・・・「帰ってこいよ~」なんて言いながら稚魚を放流し、本当に帰ってきたら食べちゃうんだ・・・人間って勝手だな・・・だけどこれからの鮭は美味しい~イクラもね。

ああ~秋の雲がイクラに見える。

 

 

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