昨年の夏、工房の裏を流れる千歳川で三女に釣りを教えたところ、すっかりはまってしまい、仕事そっちのけで何度も通うはめになりました。
「続・魚の絵」 https://st-glass.jp/blog/note/9630.html
秋も終わる頃、水槽で飼っていた魚たちを川に返し、もうしばらく釣りはできないと安心していましたら、三女はどこかで「ワカサギ釣り」の話を聞いてきまして、冬でも釣りができるんだって?どうしても行きたい!と毎日のようにせがみ続け、ついに根負けして一昨日の日曜日、朝早くから出かけてきました。
「ワカサギ釣り」は25年ほど前、東京に住んでいた頃、仲間と誘い合って何度も行きました。
釣り場所は、富士山の麓、山中湖や精進湖でしたが、夜中の12時過ぎ都内を車で出発し、到着は朝5時近く、夜明けと共に釣り始め、午後2時頃帰途につくと大抵は渋滞に巻き込まれ、都内のファミレスで夕食を共にし解散、 アパートに帰り着くのは夜の10時頃でした。
そのころ僕は免許がなくて車の助手席に乗っているだけでしたから、運転していた友人はさぞ大変だったろうと思います。
北海道の2月、川も湖も、みな凍りついています。
一昨日の釣り場は、江別市の隣、新篠津村の「しのつ湖」でしたが、もちろん湖は凍っていて、氷上の穴釣りとなります。
朝6時30分にボザール工房出発、途中で妻の父を迎えに行き、7時前には湖に到着。
湖というよりは池くらいの広さで、湖畔には村の温泉施設もあり、すでに家族連れが何組か釣り始めていました。
管理人よりドリルを借りて直径20㎝ほどの穴を3つ開け、サシ(小型のウジ)を付けた釣り糸を垂らします。
その日は晴れて風もなく、この季節には珍しいくらい穏やかな朝でしたが、それでも水面はすぐに氷の膜が張って、それを網ですくいながらの釣りでした。
最初に釣ったのは三女。
その後も次々と釣り上げ、12時にやめたときの最終釣果は、三女が8匹、祖父が2匹、僕が1匹でした。
立場なし・・・。
しかし僕は、途中で体長25cm超の立派なヘラブナを釣りました。
「どーだ。ワカサギ用の竿でこれを釣るのは難しいんだぞ」と三女に見せびらかすと、「外道でしょ」と言われました。
思い出しましたが、山中湖に釣りに行った時のこと、貸しボート屋のおじさんに「どこから来た?」と聞かれて、その頃僕は東京と札幌の間を行ったり来たりしてましたから、「北海道です」と答えたら、「へぇ~!そりゃご苦労さんだね」と笑われました。
おじさんの話によると、山中湖のワカサギはすべて、稚魚を網走から取り寄せているのだということでした。
すぐ近くに絶好の釣り場がありながら一度も行ったことがなかったなんて、随分もったいないことをしてきたと思います。
地元の人間が、その土地の良さに無関心なのはよくあることですね。
「北海道のいいところ」については、以前にも書いていますが、
「北海道のいいところーその1ー」 https://st-glass.jp/blog/note/9618.html
「北海道のいいところーその2ー」 https://st-glass.jp/blog/note/9620.html
まだまだ書けそうな気がします。