昨日、僕の住む江別市とその近郊では大雪が降りました。
降雪量にすると、一晩で80㎝くらいになったのではないでしょうか。
前日から工房近くの広い駐車場に避難させていた僕の車(タウンエースノア)は、翌日朝にはご覧の通り、掘り出して道路まで出るのに1時間ほどかかりました。
その後工房でしばらく除雪し、そこから通常車で5分のところにある自宅まで20分かけて到着(途中あちこち交通が遮断されていてスムーズに走れないのです)、自宅の除雪が終わったのは昼過ぎでした。
汗だくの体のまま大急ぎで昼食を済ませ市内の温泉へ直行、さっぱりのんびりしてからビールでも飲みたい気分だったけど、車運転してるからね、そそくさと逆戻り。
ひぇ~!きれいにしたはずの自宅前には除雪車が残していった雪の山、しかも固くて重い雪。
どけなければ車も停められない。
再び1時間以上かけて除雪、再び汗まみれになって工房へ。
予想通り工房前も朝より多い雪の山、そこを平地に戻した頃にはすっかり日が暮れていました。
帽子を脱いで見上げた空に、ハッとするような満天の星。
大雪の日は大変だけれど、良いこともあります。
大気中の汚れがすべて雪と共に地上に落ちて視界がきりりと冴え渡り、自分がまるで宇宙にいるような気がするほど、星々を身近に感じさせてくれます。
昨年暮れにソユーズで飛び立った野口聡一さんは、実際に今現在この宇宙にいるのだなと思ったり、クラークのSF小説「2010年宇宙の旅」(「2001年宇宙の旅」の続編)では、今年人類が木星探査に出かけていることになってるけど、ちょっと間に合わなかったなと思ったり、木星といえばガリレオが自分の作った望遠鏡で木星やその衛星を観測したのがちょうど400年前、望遠鏡を発明したのはリッペルスハイだけど、ガリレオはそれを聞いてたったの1日でよりすぐれた望遠鏡を作ったって何かで読んだな、ガリレオ式望遠鏡は2枚のレンズを・・・、ん?レンズ?!
そういえば・・・、思い出しました。昨年ひよこ豆と一緒に買ったレンズ豆を、大事にしまいこんだままでした。
レンズ豆は、その名のとおりレンズのような形をしていますが、だからレンズ豆と名付けたわけではありません。
レンズ豆は、光学機器のレンズよりずっと古くから存在していて、旧約聖書の中にも出てきます。エサウが弟のヤコブにレンズ豆を食べさせてもらう代わりに長子権を譲ったとありますから、随分貴重な豆だったのでしょうね。
初期の望遠鏡に使った凸型ガラスがレンズ豆のような形をしていたのでレンズと呼ぶようになったということです。
西アジア原産のレンズ豆ですが、現在ではインドを中心として世界各地で栽培されています。価格も安いためか、フランスの学食や下宿で頻繁に出てきました。
スープやサラダ、煮物などブイヨンやトマトの味付けが主ですが、小豆に似た味と食感ですから、あんこにもできそうです。
アメリカの健康専門誌「ヘルス」が2006年に発表した世界の五大健康食品の中に、オリーブ油、大豆、ヨーグルト、キムチと共に選ばれています。
断言してもよいですが、国際宇宙ステーションの食事にレンズ豆が多用されていることはまず間違いありません。