雑記帳

感謝状いただきました

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過ぎた日の話になりますが、3月7日って何の日か知ってましたか?
知ってる人はほとんどいないでしょうけれど、もちろん僕も知りませんでしたが、”消防記念日”だそうです。この記念日は結構昔から存在しており、消防組織法が施行された1948年3月7日にちなみ1950年に制定されたということです。毎年その日には消防庁で式典が開催され、消防活動に貢献のあった者に感謝状の贈呈があります。

3月7日の朝、江別市の消防署長がボザール工房におみえになりまして、玄関口で感謝状の文章を声高く読み上げた後、記念品と共に僕に渡すという、感謝状授与式をとり行いました。
工房の1階はダンボールや新聞紙など、前日に届いたガラスの梱包材が散らばったままで、式典の会場には到底ふさわしくない風景、署長にはたいへん失礼したと思います。

僕の人生において、かつて一度も感謝状などというものをいただいたことがなく、ここは素直に喜ぶべきなのでしょうが、賞状を受け取る僕の気持ちには少々複雑なものがありました。

                                                                                                               

18年前、現在の場所に移転してきた時、工房の前にはペンキの剥げかかった黄色い消火栓がありました。
数年後には新しいものに替えられましたが、それ以来その横を通って工房に来る教室の生徒や来客にけが人続出、原因は新消火栓のデザインによるものでした。
                                                   
新消火栓の形には妙な出っ張りがあり、しかもピカピカのステンレスで出来ているために見づらく、見えていても距離感が狂うのか、手や足をぶつけたり、頭や腰を打つ人が何人もいました。かくいう僕自身も手の甲をひどく打ち付けたことがあり、骨折したかと思ったほどでした。

                              
2006年6月1日、駐車違反取り締まりの民間委託が施行されましたが、僕はその月のうちに取り締まられてしまいました。場所は工房の入り口の前、荷物の積み込みをしている最中、10分ほど車を離れていたときでした。運転席の窓に”放置車両”のステッカーが貼られ、警察署に出頭せよと記されていました。

署の窓口で色々と言い訳を並べてみましたが、もちろん通用するわけもなく、反則金1万数千円ナリ。事情や駐車時間に関係なく、消火栓から5メートル以内の駐停車は禁止されており、運転手がいなければ放置車両とみなされて即罰金ということです。
法律に従うなら(当然従うべきなのですが)工房の入り口、つまり消火栓のそばに車を横付けしてステンドグラスの積み込みはできないわけです。

                                                      

しかしそれでも、築45年の木造建築であるボザール工房の目の前に消火栓があるのは心強く有難いこと、雪に埋まって見えなくならないようにと除雪を心がけてきました。
今回の表彰はそのちっちゃな活動に対するものでした。

                                                                                              

                                                                                          

                                                                                          
署長が感謝状を読み上げるのをかしこまって聞きながら、内心では「ステンレスの消火栓を見やすいように黄色く塗ってもよいか聞いてみようか」とか「反則金、代わりに払ってくれんかな」とかいう考えが脳裏をかすめ、感謝されて嬉しいような、そうでもないような・・・。

ちなみに記念品の中身は、タオルセットでした。



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