雑記帳

昼が一番長い日

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子供の頃、マンガ本の科学記事を読んで、地球の軸が公転面に対して傾いていることを始めて知りました。そのために季節によって昼の長さが変化すること、そのことが季節の移り変わりを生み出す理由であることを知ったときは、まるで自分がその事実を発見したかのように大きな喜びを感じました。
それからしばらくの間、天体望遠鏡が欲しいと親にねだり続けた記憶がありますが、相当に高価なものだったはずで、願いが叶うわけもなく、僕が手にしたのはどういうわけか鳥籠と水槽でした。小学3~4年生頃の話です。

それから高校を卒業するまで、僕の部屋は鳥と魚に占領されることになりましたが、心はいつも空にあり、通っていた絵画教室ではひたすらに宇宙とロケットの絵を描き続けていました。もしあの時、天体望遠鏡を手にしていたら天文学者になっていたかもしれないのに、と今でも時々思うのです。

さて本日は夏至であります。その意味を天文学的に言うと結構複雑ですが、一般的には昼が一番長い日ということで通用しています。昨年の夏至は6月21日でした。何故年によって違うのか?というのも結構複雑で上手に説明できそうにありません。
でも計算式は知ってます。西暦を4で割って、余りが3のときは22日、それ以外は21日が夏至です。つまり今年は4年に一度の22日夏至の年ということになります。但し、2020年以降はこの計算式が通用せず、しばらく21日が夏至となるはずです。

昨晩、と言ってもすでに今日の始まりの時刻でしたが、ぼんやりと夏至や宇宙のことを考えているうちに、昨年から見たいと思っていた映画のことを思い出し、閉店間際のTSUTAYAへと走りました。

 

映画のタイトルは「インターステラー」、恒星間航行を意味します。

SF映画の最高峰と言えば、スタンリー・キューブリック監督の「2001年宇宙の旅」ですが、それにも匹敵するかと思えるほど完成度の高い映画です。

シナリオの巧みさ、映像表現の豊かさ、俳優陣のストイックな演技、人工知能搭載ロボットの独創的デザイン、洗練された音響効果等々、どこを見ても欠点がみつかりません。

当初はスティーヴン・スピルバーグ監督でスタートしましたが、クリストファー・ノーラン監督が引き継いだということです。

スピルバーグ監督も嫌いじゃないけれど、彼が監督したなら、おそらく娯楽性の強いエンターテイメントになっていたことでしょう。

 

大袈裟かもしれませんが、人類の財産がひとつ増えたと言ってもよい映画です。まだ見ていない方、是非ともご覧ください。

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