雑記帳

時は虹色に輝くーその14-

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エッチングの準備が整いました。

日本では、”エッチング(etching)”というと通常銅版画のことを指しますが、フランス語に類似の単語はありません。フランス語では”グラヴュール・ア・ロー・フォルト(gravure à l’eau forte)となり、”酸による腐食”全般のことを意味しています。
これから僕がやろうとしている”フッ化水素酸によるガラスの腐食”は、”グラヴュール・スュル・ヴェール・ア・ラシド・フリュオリドリック(gravure sur verre à l’acide fluorhydrique )”と習いましたが、到底普段使いの言葉ではなく、フランスでも単に”グラヴュール”と言ってました。しかしそれでもまだ日本語としては言い難いため、結局は”エッチング”という言葉を使うようになりました。仲間内や教室ではさらに進化して、単に”フッ酸”と称しています。

 

さてその”フッ酸”ですが、正しくは”フッ化水素酸溶液”、大変危険なため強力換気扇付きのアクリルボックスの中で作業します。

 

手には当然、耐強酸用の特殊グロ-ブを着用。

 

 

詳しい作業方法に興味のある方は、こちらのシリーズをご覧ください。
「エッチング事始め~その1~」その7まで

ガラスに貼ったビニールシートに描いた原画は、絵と言うより設計図に近いものです。描いた線にはすべてカッターナイフで切り込みを入れ、仕切られた枠ごとに作業の順番を示す番号を記します。

 

早い番号から順にシートを剥がして、フッ酸の溶液に浸し腐食します。

腐食が終わったら取り出して、次のシートを剥がし、また腐食へ。

この画は、蝶の絵の最初の腐食が終わり、2段階目のシートを剥がしているところ。

ー続く

 

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