まだまだ時間はあると思っていたら、納期がすぐそこに見えてきました。
ちょっと前まで取材の渓流釣りを楽しみにしていたのですが、それどころではありません。
カワセミも、久しぶりの実物を見ることなく 描いてしまいました。
「今回は完全具象表現じゃないから」と自分に言い訳しながら。
でもそれは確かにその通りで、「実物に迫り、頼る表現はやめよう」というのが当初からのコンセプトでした。ではどうするのか?
「自分の持つイメージを付加する」というのが答えです。
このデイジーも、これまでに描いたデイジーとは少々様子が違うのです。
本物らしく描くということより、イメージを形にしたいと思いました。
先のカワセミもそうですが、このあと絵付けを施して完成です。
突如として抽象表現が登場するのも、今回のコンセプトです。
つまり「具象と抽象の融合」ですが、モチーフ個々の表現にそれを実現するのではなく、作品全体で表したいと思っていますので、部分的には完全抽象の表現もあるわけです。
イソギンチャクの触手ではありません。
なんだか分らない形態ですが、全体の中でその存在感を発揮して欲しいと思いながら作りました。
ー続く