雑記帳

時は虹色に輝くーその38-

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4枚目のパネル。

サブタイトルは、

「海を航る」

遥か遠くを目指して飛ぶ白鳥
急流に生きる魚たち

 

紫色を基調としています。

紫にはどこか和風のテイストを感じる部分がありますね。

 

反射素材を使用した細かい表現の部分が、最下部ではなく、下から3分の1くらいのところにあります。

その理由は後ほど。

 

 

 

 

最初はタンチョウを描くつもりでした。

しかし北海道のタンチョウは、一年を通してほぼ同じ場所で暮らしています。

作品のこの部分にはスケールの大きい”動き”を表現したかったので白鳥にしました。

編隊を組み、かなりの上空を飛ぶ白鳥の姿からは、遥か遠くを目指しているという決意のようなものが感じられます。

月を描いたのは、やはりスケールの大きさを強調したかったから。

 

急流を泳ぐ魚のモデルはヤマメです。

川の上流で生まれたヤマメの一部は海へ降りてサクラマスとなり、産卵のため再び川を遡ります。

白鳥ほどの移動距離ではありませんが、命を賭けた過酷な旅です。

ヤマメは成長すると体色が黒ずみ紫がかって見えます。

 

タンポポは少々唐突かもしれませんが、大面積の紫色に対して、僅かの黄色をスパイスとして加えたかったのです。

タンポポにも動きがあります。
綿帽子を風に乗せて飛ばします。

綿帽子は、どのくらい遠くまで種を運ぶのでしょうか?

鳥の胃袋に収まって、あるいは川面に浮かんで、地球を半周くらいはするかもしれません。

 

パネルの最下部からは、ガラスを透して付近の街並みが見えます。

その姿をデザインの一部として取り入れるため、反射素材の部分をタンポポの上部に移しました。

 

ー続く

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