工房は今、夏期講習の真っ最中です。
今回は7名の受講者がいて、前回の便りで紹介しました「三つの薔薇」の最後の課題に取り掛かっています。
一度に作業できるのは2名だけ、ローテーションを組んで交代しながらの作業ですから、結構賑わっています。
これが終わると次はフュージングの課題に取り組みます。
夏らしく風通しの良い網目状の皿を2枚作ります。
最初は普通板ガラスを用いた無色の皿です。
ガラスを幅5mmで長くカットするには多少の技術が必要なため、ガラスカットの練習にもなります。
電気炉を使って一回目の焼成でフュージング(溶解)、2回目の焼成でスランピング(落とし込み)を体験します。
最初の作品がうまくできたところで2作目へ。
無色のガラスも清楚な感じでそれなりに良いものですが、色彩を加えることで表現の可能性がぐんと広がります。
ガラスはブルズアイ社(米国)のフュージング専用ガラスを用います。
棒状にカットしたガラスを使用することは変わりませんが、並べ方は自由です。
実用性を考えて、真ん中を板状ガラスで塞ぎます。
格子の上にダイクロガラスを散らすと、涼しいながらも華やかなお皿になりました。