第14日目(10月31日)続き :
午後から前出のエレーヌが合流して買い物に付き合ってくれました。
妻や娘に何か身に着けるものをと思って探しましたが、製造元を見ると韓国や中国、マレーシア、インドなどとなっていてフランス製がありません。フランスのブランド品でさえ、今はほとんど国外で製造されているそうです。
エレーヌがいつもお洒落な服を着ているので、「どこで買ってるの?」と聞いてみたら、「ユニクロ」とのことでした。ギャラリー・ラファイエットのすぐそばに2009年に開店したユニクロパリ2号店がありますが、ユニクロの全店舗中(日本も含む)一番の売上高だそうです。
喜ぶべきか悲しむべきか、複雑な心境でした。
結局、妻と娘へのお土産はチョコレートに変わりました。(これも日本で売ってるかも?)
パリ最後の夜は、エレーヌの紹介でエスカルゴを食べられる店で。
エスカルゴも近頃は野菜が添えられてたりしてお洒落になりました。
エレーヌ自身はエスカルゴもカエルも気持ち悪いから食べないそうです。
そういえば日本に来たとき「魚一匹丸ごとだあ~!目玉ついてるぅ~!」って、小魚の佃煮に驚いてたっけ。
宴も終わりころ、エレーヌが突然靴を脱いで両足を見せました。
長女が彼女へのお土産に日本から持参した靴下を履いてきてくれていたのでした。
エレーヌは、カンの美術学校からパリの工芸学校ステンドグラス科に転入しましたが、卒業後何故か製菓の学校に通って、現在はパティシエールとしてパリのリッツホテルで働いています。
しかしホテルが改装工事に入り長期休業となるため、その間日本で働くことを希望しています。
レストランを出たところで別れを惜しみつつ、日本での再会を約束しました。
ー続くー