雑記帳

ステンドグラスを撮るーその4-

2013年12月5日
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ステンドグラスの写真を撮ってみました。
被写体としては、やはり繊細で豊かな表情を持つアンティークガラスでしょう。

ステンドグラスのことはほとんど知らないという方のために説明しますと、ステンドグラスに使用するガラスは大きく分けて3種類あります。アンティークガラスとカセドラルガラスとオパールセントガラスです。
アンティークガラスは、その名のとおり1000年以上前の昔から伝えられる宙吹き技法により職人が一枚一枚手作りするものです。厚みの変化があり、ゆがんだり気泡が入ったり不均一な仕上がりのため、天候などによってその表情が複雑に変化します。透明度が高いですが、価格も高いものです。
18世紀の半ばにはイギリスで産業革命が起こりますが、その影響で職人が作るアンティークガラスがあまりに高価になったため、機械を利用してオートメーションで色ガラスを安価に量産する方法を考え出しました。それが巨大なカセドラル(大聖堂)の大きな窓を埋めるために適しているということでカセドラルガラスと名付けられました。
オパールセントガラスは、ティファニー宝石店のルイス・C・ティファニーが、当時の先端技術であった電球を利用して美術品を制作するため復興させた乳白ガラスです。主に照明器具用に使います。1900年のパリ万博に出展したランプシェードは大絶賛を博し、ティファニーランプとして有名になりました。

ボザール工房で使用するガラスの大部分は、アンティークガラスです。中でもエッチングに使うのは、フラッシュガラスまたは被せガラスと称される特殊なアンティークガラスです。無色に近い地ガラスの表面に濃色のガラスを薄く被せてあり、その表面を強力な酸で溶かすことにより、自由に絵を描くことができます。

 

この作品は、葉っぱの上にただずむカエルを描いていますが、注目してほしいのは周囲の薄色ガラスの方です。

アンティークガラス独特の質感と優しい色合いが感じられますでしょうか。

 

 

 

 

もうひとつ、太陽を少々コミカルに描いてみました。

 

このガラスは地が薄緑色です。

赤色をほとんど溶かし去った部分が地ガラスで、背景の木立と合体して複雑な陰影を作り出しています。

 

こんな写真が撮りたかったんだあ~と、心の中でガッツポーズでした。

 

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