雑記帳

協演の歓び

2013年8月20日
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「どうして自分はステンドグラスの仕事をするようになったのだろう?」という自分に対する問いかけ。答えはいくつもあるけれど、最近ネットで流行っているある動画を見ていて、「ああ、これなんだ」と再認識しました。

例えば、何もないまっさらな土地に家を建てる計画 があるとします。
杭の一打ち、あるいはスコップの一堀からすべてが始まります。基礎を固め、柱を建てて、壁を回し屋根を架け、床を張って窓を 組み入れる。工程が進むごとに人員は増え、家具を入れて掃除をし、ついには完成へのクライマックスへとなだれ込む。この工程の中にステンドグラスの取り付けが含まれるなら幸せの極みですが、そうでなくとも完成したばかりの家を目の当たりにすると、大勢の人間が協力してひとつの仕事を成し遂げたという大きな歓びを感じることができます。

ステンドグラスだけのことを考えてみても同様の工程があります。
まず設計事務所や建築会社から、あるいは直接施主から一本の電話が入る。施主の要望を伺ってデザインを起こす。設計士やインテリアコーディネーターとも同時に打ち合わせ。サッシ業者や大工さんと取り付け方法の相談。工房にてステンドグラスの実制作を進めつつ、壁紙や塗装業者と工程の取り決め。時に照明器具や家具との関連も相談してから現場に設置、建築の一部となる。ステンドグラス自体を完成させたということより、その建築にとってかけがえのない一部となれたことが大きな歓びです。

アトリエに閉じこもり、一人でこつこつと作業を進める油絵の世界に僕が馴染めなかったのは、幼いころから眺めていた家業の建築現場の影響だろうと思います。
→ 「夢見る現場ーその1-」

それはともかく、前述しました”最近ネットで流行っているある動画”をご紹介します。
すでにご存知の方もいると思いますが、スペインのサバデル銀行が・・・、いや詳しい説明はなしにしましょう。
とにかく大画面にして見てください。
僕がいつも建築現場で味わう感動と同様の感動が味わえると思います。

→ 「素敵なサプライズ」

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