毎年この時期に開催してきた「トドまってはいけない展」を今年も行います。
展覧会の創始者の一人であり名付親でもあった近藤勝さんが昨年お亡くなりになり、会を存続するかどうかという話し合いが持たれましたが、”トドまってはいけない”という近藤さんの遺志を継ぎ、続けていこうということになりました。
不思議な会です。
規約らしきものは一切なく、参加も自由、脱会も自由です。
一人当たりの展示スペースは決められていますが、何を展示するかは自由です。
出品物を売っても良いけれど、基本的には売ることを目的にはしていません。
「じゃ、何が目的なの?」と聞かれそうですが、正直なところ僕にもよくわかりません。
元々は近藤さんの専門であるトドマツをもっと活用しようというところから「トドまっては~」というダジャレの展覧会名が決まったわけですが、その後参加者が増えるにつれてその意味は薄れ、展覧会名だけがひとり歩きしてきた感があります。
13回目の今年は24名の多彩な方々が、多種多様な展示を計画しているようです。
で、僕は何を展示するかといいますと、ガラスで作った「ココペリ」たちです。
ココペリ(Kokopelli)とは、ネイティブアメリカンの精霊であり、豊作・子宝・幸運をもたらす神のような存在です。
地域や年代によってその姿は変化していますが、通常縦笛を吹く横向きの姿で、頭には触覚のような羽飾りが描かれます。
展覧会の出品者のひとりでもあります小野昭一さんが作っている”ラヴフルート”は北米インディアン由来のものですから、ココペリとは深い関連があります。
小野さんは以前から木製の小さなココペリを作ってまして、僕にもガラスで作ってみないかとのお誘い、そのうち「ココペリ展」でもやろうやという話に発展しました。「ココペリ展」はまだ大分先のことになりそうですが、今回はその素材と試作品をお見せしようと思っています。
この説明だけではよく分からんという方は、是非会場にてご覧ください。