6月6日のブログに道南で釣りをした話を書きましたが、小学4年の三女がそのブログを読んで、釣りに強い関心を抱きました。そういえば、長女も次女も釣りに連れて行ったことがあるのに、三女はまだでした。
渓流に同行したがったものの、渓流は三女の体重では流される危険があるし、熊におそわれることだってある(ホントです)と言うと、涙目になりながら渋々諦めてくれました。
ちょっと可哀想になって、「じゃ、普通の川に釣りに行こう」と誘うと途端に大はしゃぎ、気持ちの切り替えはすこぶる早いのです。
工房のすぐ裏手には、鮭の遡上で有名な千歳川が滔々と流れていますが、それも200メートルほど下流で終焉を迎え、日本有数の大河石狩川に注ぎ込んでいます。
初めて釣りをする三女が行く「普通の川」にしては、この千歳川は大きすぎるのだけど、遠くへ出かける時間はないし、まあ何とかなるだろうということで、工房の向かいにある釣具店で竿を新調し、仕掛けとミミズを揃えて、いざ川へと向かいました。
はやる三女の足はせわしなく動き、あっという間に川に到着、高い土手を駆け上がり、息つく暇もなく反対側へ駆け降りて、川っ縁へ着いたのは釣具店を出てわずか3分後でした。
「まだあ?まだなの?」と焦る三女にせかされて、テグスの結びに手間取り、ミミズに逃げられ、高く生い茂った藪を引き千切るとき手を切って血を流し、ようやく準備ができて、「さあやってごらん」と僕に促されて振った三女の竿の第一投は、たまたま近くを流れてきた流木に当たって引っ掛かり、三女の生まれて初めての釣果は流木となりました。
気を取り直して第二投、三女の竿を持つ姿勢には釣ろうという意欲がみなぎっており、その気持ちが川の神様に通じたか、1時間ほどの間に5匹の魚を釣らせてもらいました。
その中に僕もはじめて見るカジカの類の黒っぽい魚がいまして、後で図鑑を調べてみたら、「ヌマチチブ」というハゼ科の魚のようです。
これが結構かわいいもので、釣ったのは三女ですけど、またエッチングの素材にしてステンドグラスを作りました。
写真のままに描くということではなく、背びれをしっかりと立てて、ほんの少し楽しげな表情にしました。
この作品は、以前に作った「ヤマベ」と共に、今月27日から始まるギャラリー村岡での展覧会に出品します。
その後三女は、すっかり釣りにはまってしまい、学校から戻るたびに「パパ!釣りに行こう」と言います。
この写真は、同級生も連れて行った三回目の様子です。
さらに三女は釣りだけでなく、僕が時折書いているブログにも関心を寄せてまして、自分も書きたいと言います。
作文の勉強になるかもしれないな、と思ってブログのページを作ってやりました。
さっそく書いたのが、釣りと魚のことです。
なんだか変な文章です。
親ばかですが、お時間のある方はちょっと覗いてやってください。
http://blog.livedoor.jp/kanan2005/
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展覧会は、是非とも覗きに来てください。
今回は、夏休みの子供たちに見せようと思って、少しばかり傾向の違う魚の絵も描いて見ました。
想像上の魚ですから、モデルはありません。
色ガラスは、短冊状にカットされていて、自由に並び順を変えたり、全く別の配色にしたりできるようになっています。