朝一番で大宮駅へ。
駅舎正面には、ルードヴィッヒ・シャフラットの大作「光と水と生命」が設置されています。
しかし現在は工事中で、全貌を目にすることはできませんでした。
シャフラット氏がこの作品の設置のため来日した折、お会いして話をする機会を得ました。
1981年、僕が27才のときのことで、少々失礼かと思われる質問にも決してそらすことなく正面から答えてくれる姿勢に感銘を受けたことを覚えています。
そのときの対談記事が「炎芸術」(阿部出版)第2号に掲載されています。
シャフラット氏は、今年2月に87才で亡くなりました。
何となくしんみりとした気分のまま、隣の駅の鉄道博物館へ。
山本容子さんの作品があります。
新宿3丁目駅の作品と同様、デザインを練り上げ、しっかりと手をかけた作品です。
以前に「仕事の内」で紹介しました。
ここのジオラマはなかなかの見もの。
解説と共に繰り広げられる鉄道ドラマは感動的です。
駅弁昼食の後、上野の国立科学博物館へ。
小川三知の工房が制作したステンドグラスがあります。
次はJR飯田橋駅。
隣接するセントラルプラザビルのステンドグラスに関しては「境目に立つ」をご覧下さい。
飯田橋駅から僕の展覧会場までは、神楽坂の急な坂道を登っていくわけですが、そのあたりのことは後日あらためて書くことにします。
で、いきなり展覧会場です。
同じギャラリーで昨年に続き2回目ですが、向かいの部屋へ引っ越しましたので、この場所では初めてということになります。
1階と2階を合わせてかなりの広さになりました。
午後からは(12時オープンですが)西日が差し込んで、ステンドグラスの効果が満開になります。
ギャラリー担当の松谷芙美さんが入れるコーヒーが妙に美味しいと評判です。
芙美さんがフランスで集めた美しい器の数々の中から好きなものを選ぶことができます。
750円でお菓子付き、おかわり自由、時間無制限は格安です。
夕食は1階で、お姉さんの松谷淳美さんが腕を振るったコースディナーを御馳走になりました。
その後2階に移動してデザートをいただきながらジャズライブ。
昨年と同じく斉藤花ちゃんと間宮工さんの楽しいコンサートです。
夕方になって光が弱くなると、金箔やダイクロガラスを多用した今回の作品は様相が変わり始め、すっかり外が暗くなるころには金色の世界になります。
変わり始めたステンドグラスをバックに歌う花ちゃん、いいねえ~。
(PHOTO 吉本健太郎)
ちなみに花ちゃんは今、”味の素のコンソメ”のCMソングを歌っています。
http://www.ajinomoto.co.jp/consomme/cm/cm-recipe.html
ー続くー