3日目は、平山健雄氏に横浜市内を案内していただきました。
平山氏は、パリの工芸学校で1年先輩(年齢はもっと上)でしたが、ステンドグラスに関してはもちろん、プライベートなことでもお世話になっています。例えば食べ物に全く無関心だった僕が、人並み以上の興味を持つようになったのは平山氏の影響です。その僕の影響を受けて長女が調理学校へ進み、先月から東京のレストランで働くようになりました。
JR戸塚駅で待ち合わせ。
「西横浜国際病院」へ。
この仕事は、パリ国立高等工芸美術学校ステンドグラス科で勉強した仲間で結成したグループ「12人のステンドグラス作家たち」で受けた仕事ですが、デザインは平山氏が担当しました。
僕は制作にも関わらなかったもので、今回初めて実物と対面しました。
病院からバスを出していただいて、「子供の虹情報研修センター」へ。
鮮烈なイメージと、それを具現する新しい技術の追求、惜しまぬ手数。
平山さんの真骨頂とも言える作品です。
すぐ隣にある「特別養護老人ホームしらゆり園」の玄関です。
原画は竹中恵美子氏で、平山氏が制作しました。
画家の絵をステンドグラスにするのはなかなか大変なことです。
昼食後、ホテルに荷物を預けてから「横浜開港記念館」へ。
一昨年、2階広間のステンドグラス3枚を平山氏が修復しました。
修復作業の内容は、横浜市が発行した記念誌「甦る光」に詳しく記されています。
ステンドグラスを生業としている人には必見の資料です。
最後は「氷川丸」。
特別室2部屋にステンドグラスがあります。
小川三知風ですが、雨笠鉄五郎作と言われています。
30年ぶりの再会でした。
中華街で夕食の後、港を散歩。
2年前に開園した「象の鼻パーク」は、うねうねとくねった床がすべて木板張りで、ちょっとびっくりさせられました。
ー続くー