仙台、藤崎デパートでの展覧会「わたせせいぞう展」から戻りました。
会期中、5000人を越える来場者があり、多くの方々から被災の体験を聞かせていただきました。
(わたせさんとのコラボ作品5点を入り口近くに並べました。壁から10cmほど離して吊るしてますから、後ろの壁に透写された光の方が美しく見えます)
「家が全壊しました」とか「親戚の家族が流されて行方不明です」なんて話をあまりにあっさりとされる方もいて、言葉につまり慰めの一言も思いつかない自分にしばしば落胆しました。
(神楽坂で展示した”元気が出る作品”数点を持って来ました)
しかしそれでも、この展覧会に来て「元気になりました」とか「救われる気がした」「感謝します」なんて言われると、こちらもすっかり嬉しくなりました。
時には握手を求められたり、一緒に写真を撮ったり、サインを頼まれたこともありました。
わたせさんならともかく、僕のサインなどしょうもないんだがなと思いつつ、できることは何でもやりました。
藤崎や来場者の方々に「是非被災地を見てきてほしい」と言われ、会期中の半日をもらって被災地の現場を見ることになりました。
実は僕自身も実際に現場を体験すべきと考えていましたので、横浜からやってきたボザール営業企画室のスタッフ2名と共に車で行ってきました。
最初に訪れた海沿いの町松島は、比較的被害が少なかった様子、それともこの短期間に復興を果たしたのでしょうか、観光客の姿も多く見受けられて、平常の姿に近かったように思います。
しかしそこから1時間ほど走ってたどり着いた石巻では様子が一変、テレビで繰り返し見たあの信じがたい光景が眼前に広がっていました。
ー続くー