川風便り

キスリングの灯ーその10-

2020/03/24
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暗くなるのを待ってキャンドルに火を灯します。
キャンドルの灯が太陽光や電光と最も違う点は、その密やかな”揺らぎ”だろうと思います。焚火や暖炉の火は、そもそも目的が違いますが、勢いのある大きな揺らぎが、燃やされている物体のエネルギー(熱量)を感じさせます。しかしキャンドルの炎は、近くにいる人間の動きに合わせて揺れ、強い風に吹かれて消えそうになり、実際最後には寿命に達し燃え尽きてしまいます。つまり時間を含めた周囲の環境に連動する細やかさ、儚さを小さな”揺らぎ”に感じるわけで、人によっては感傷的な気分になったり、ロマンティックになったりもするようです。昔、「告白するならキャンドルの灯の下で」と言っていたステンドグラス先輩を思い出しました。本人の言によると、かなりの成功率だそうです。

そんな話はともかく、ホルダー試作品のキャンドルの炎による効果を確かめなければなりません。
キャンドル作家米澤純さんが作ってくれたキャンドルの大きさは3種類ですから、ホルダーも寸法違いで3種類用意する計画ですが、まずは(小)キャンドルに合わせた(小)ホルダーを作りました。

キャンドルを手前に置くと、後ろの壁にガラスを透過した光が映ります。
逆にホルダーを手前にすると、放射状の光が床に映ります。

ここで思ったのは、ホルダーをもう少し低く、キャンドルの炎が見えるくらいまで高さを抑えた方が良いだろうということと、”穴”はあまり大きくしない方がいいかも?ということでした。
それは次の試作での確認事項としますが、まずはとにかく第1回目の試作品完成!ということで、主催者様と米澤さんに連絡し、お見せすることになりました。

ー続く

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