昨日、パキスタンに潜伏中だったオサマ・ビンラディンが米国の特殊部隊によって、側近や息子達3名と共に殺害されたとの報道がありました。
「正義が行われた」と誇らしげにコメントするオバマ大統領、お祭り騒ぎで歓声をあげる一般国民たちの様子がテレビの画面に映し出されました。
ヒロシマ、ナガサキの後、日本が降伏した時もこんな様子だったのでしょうか?
東日本大震災の悲惨な爪あとは連日テレビカメラを通して目にしています。
それがどれほど大変な被害でも、自然の力がひき起こす地球的現象であれば納得せざるを得ません。しかし納得できないのはテロ行為同様、人間の意志で起こした人為的災害です。
多くの人間がその嘘や危険を指摘し裁判にまで訴えて反対してきたのに、利権がらみで強引に進めてきた日本の原発推進政策。
国内の総生産エネルギー量に対して原発が占める割合でいうと日本はフランス、韓国に次ぐ世界第三位です。アメリカやロシア、中国やインドをも凌いでいます。
被災地の悲惨な状況を他所に、指導力がどうのこうのと相変わらずの政権争いを繰り広げる国政を預かる人たち。こんなときにも、本当に困っている人々に気持ちを向けられないらしい。
政治家だけの問題ではありません。僕たちが行動せずじっとしていることによって、失われていく人や大切なものがあります。
大震災が起きてから1週間も待たずして、行政やマスコミの制止にもお構いなく、いち早く被災地へ向かった人たちを知っています。彼らとて時間的経済的余裕があって行動しているわけではありません。「10歳若かったらなあ~」などと思うのは自身を慰める言い訳に過ぎないのはわかっていますが、僕が現地に行けば足手まといになるのは確実な気がします。
せめて僅かながらでも役に立ててもらおうと思いまして、今日から始まった展覧会の売り上げを寄付することにしました。
売上金は、北海道から被災地へ支援活動に出かけている人に直接渡します。
ビンラディンの殺害でテロとの戦いが終わるわけではなく、自然災害への対処も、ここまでたくさん建ててしまった原子力発電所の処分も、人類に課せられた課題は多く、”立ち止まっている場合ではない”という意味合いを込めた展覧会です。
トドまってはいけない8
「恋のぼり展」
5月3日(火)~8日(日)
さいとうGallery 札幌市中央区南1条西3丁目1番地 ラ・ガレリア5F
17名の参加者が、絵画・写真・活動報告・コレクションなど多彩な展示をしている楽しい展覧会です。
今回で8回目になりました。