雑記帳

時は虹色に輝くーその22-

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エッチングの大きな部分は終わりに近づいています。
より難しいものを後ですることに決めていました。つまり抽象表現の部分です。

花や鳥や魚は、具象的であればあるほど実物のイメージに迫る努力をすればよいので、作業内容はほぼ自動的に決定されています。しかし抽象となると 、イメージは自分の頭の中にしかなく、それを表現するための手段には無限と言ってよいほどの選択肢があります。しかも頭の中のイメージは、その日の気分によって変わり、ひとつアイデアを思いつくたびに変わり、進行しながら変わっていきます。

 

渓流の清く早い流れを抽象的に表現しました。

半分具象と言ってもよいデザインです。

上部に具象的カワセミがくるために、それと合うようにイメージしています。

ただきれいなグラデーションを作るのではなく、あえて色ムラを出すことで自然感を表しました。

 

 

 

”街”のイメージ。

最初は完全な抽象表現をイメージしていましたが、やっているうちに半具象的表現になってしまいました。

と言っても成り行きでこうなったわけではありません。

この部分の隣や上部の表現との関連を強く意識したら、この程度の具象性が必要だと判断しました。

無機質な”街”にならないように、”汚し”を加えて雑然感を出しました。

自分のサインが入る大事な部分でもあります。

ー続く

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