雑記帳

時は虹色に輝くーその28-

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ようやくガラス加工の最後の工程に到達しました。
金箔貼りです。

金箔は、ステンドグラスの裏から光が透過するだけでなく、正面からも光が当るような状況で大きな効果を発揮します。
今回の設置場所は、5枚からなるステンドグラス作品の両側に窓があり、4メートルほど離れた正面にも4枚の窓があります。つまり自然光がふんだんに入る明るい場所に作品を設置するわけです。通常なら正面からの光はステンドグラスにとって敵ですが、金箔を使用することによって味方に変えることができます。

”金箔貼り”と書きましたが、実際は”金箔挟み”です。

 

土台となるガラスの上に、竹のピンセットを使って金箔を配置し、同じ形のもう一枚のガラスを乗せて固定します。

通常の金箔貼りのように均等に貼り付けたのでは面白みがないので、散らすように使います。

使用する金箔は4種類、画像の箔はプラチナ箔です。

 

 

 

金箔は裏から光を当てると、わずかに光は透すけれど、ほぼ黒いシルエットのように見えます。

黄色っぽく見えるところは、シルヴァーステインを焼き付けた部分です。

 

 

同じガラスに正面から光をあてると金色に輝きます。

実際の設置場所では、黒色と金色の間に無限の移り変わりがありますから、そのときの光の状態によって印象が大きく変わって見えるはずです。

病院に長く通う人たちには、その変化に気がついてもらえることでしょう。

 

 

金箔の使用も、その目的は光の調節であり、絵付けの一種と考えてよいと思います。

ー続く

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