雑記帳

生きた線を描くためにーその7-

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見学会最後の目的地は、大通り西14丁目にあるデラファーストビル。
4階のフレンチレストラン「プレヴェール」でのランチを兼ねています。

このビルのステンドグラスは、正面入り口上のアーチ型ステンドグラスの他、各階の細長い窓にも設置されています。
女性用のトイレにも入っています。

僕の作品としては珍しくガラスの加工が全くされていません。

石造りの建物に極力一体化させることが施主の第一の要望でした。

作品というよりは建築の部材と割り切って、最大限の役割を果たすようデザインしました。

使用したガラスの大半は薄緑色のアンティークガラス数種なのですが、青く写ってしまいました。正しい色はこちら

「プレヴェール」の個室でランチ。

ここの鈴木シェフとは20数年前パリで初めてお会いし、ミシュラン星付きのレストランに連れて行っていただきました。

帰国後、鈴木さんが勤める札幌の有名フレンチレストランが姉妹店を出す計画を進めているという話を知人から聞いていたのですが、偶然にも僕がステンドグラスを設置したビルに開店し、しかも鈴木さんがチーフでした。

 

パリのレストランでは、少々失礼ながら鈴木さんに日本のフランス料理への不満を述べたことを覚えています。

曰く、「日本人向けの味付けって大抵ぼやけた味になってる」とか「量が少なくて満腹にならないよね」「パンの追加を頼みづらい」 等々。

僕の不満に応えてくれたわけじゃないのでしょうが、「プレヴェール」の料理は、しっかりしたパンチのある味付けで量も十分過ぎるくらいです。しかも、スタッフが頻繁にパンの追加を促してくれますし、つめたい水を補充してくれます。料理を出すタイミングがすごくよいのも常に客の様子を見ているからなのでしょうね。

見学会参加の皆様大満足で解散となりました。

 

 

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