雑記帳

”金よりモノ”、”モノより人”

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東北が未曾有の災害にみまわれてから、もう少しで1年になろうとしています。
今でも思い出すのは、どこか現実離れして映画の特撮のように見えた津波の映像と、テレビや新聞などのメディアが盛んに繰り返していた言葉の数々。
中でも記憶に残るのは、「被災地に駆けつけるのはやめましょう」「救援物資を送るのは控えてください」、そして何人かの識者が唱えていた「物より金です」という言葉。
災害時に必要なのは支援活動や物資より金だ、結局最後は金が必要になる、だから皆さん現金で寄付をしてください、ということでした。

確かにその通りかもしれないと、そのときは僕も思いました。
しかし津波の被災地の一部では、何日たっても助けが現れず、水や食料さえ届かなくて、自らが救援拠点との間を往復し、被災者同士が助け合わざるを得なかったといいます。
メディアの取材に、「見放された気がした」と答えていた人々の憔悴しきった顔を忘れられません。原発の被災地でも、同様のコメントが発せられています。

赤い羽根と赤十字社に寄付をし、復興支援切手と復興支援宝くじを買いました。
スーパーやファーストフード店に置かれている募金箱に度々小銭を入れています。
全部合計してもたいした金額にはなりませんが、それらのお金はいつかどこかで必ず何かに役立ててもらえるだろうと思います。多分・・・、きっと大丈夫でしょう。

もっと直接的な支援活動を始めました。放射能被害が拡がる福島県で、子供たちを守り続けている相馬保育園を支援します。

呼びかけ人は、ラブフルートの製作者であり演奏家でもある小野昭一さんです。

この活動の中で特に紹介したいのは、北海道芦別市で製造している「タングロン」という飲み物です。
非常にローカルな製品でして、北海道でも知っている人が珍しいくらいです。
材料の昆布エキスにヨードが含まれているため、子供たちの内部被爆を軽減する効果があるはずです。
チェルノブイリの子供たちにも送られました。

「タングロン」と木のおもちゃをキャンピングカーに積み、来週2名の仲間が現地へ向います。
人と人が直に顔を合わせることで、支援活動に暖かい血が通い始めます。

 

金は確かに大事、でも結局は、”金よりモノ”、”モノより人”なんだと思います。

以前に”面白い仕事ーその2ー”で紹介しました「ガーディアンベル」の活動には、多くの友人知人に協力いただきました。「なんだかよくわからないけど、あなたがやってることなら」と言っていただいたのが格別に嬉しかったです。
おかげさまで順調に進展しています。

 

先日「ON THE ROAD」という”乗り物好き”の情報誌に記事が掲載されました。

こちらも同じく人に接し人を支えていくことを目的にしている活動ですが、同時に人に支えられてこそ実現できる活動でもあります。

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