雑記帳

手に入り難いものが欲しいーその2-

2014年2月4日
このエントリーをはてなブックマークに追加

思いがけず宝物を拾ったような喜びと、昔の恋人に再会する期待感にときめきながら、カルヴァドスチョコレートの一粒を舌の上に乗せ、ゆっくりと前歯で噛む。さらりとした冷たい液が舌の上に広がり、あの懐かしいりんごの香りにむせ返る・・・・・はずでしたが「あれっ!?」期待していた味と違う!確かに洋酒のキツイ感じはするし、何かの香りがツンと鼻をつきますが、僕の記憶にあるカルヴァドスのそれではありません。
しかしながら、チョコレートにそんなことを要求する方がどうかしてたんだと、すぐに自分を納得させ、さほど落ち込むこともなく、残りのチョコレートをあっと言う間に全部食べてしまいました。

口中の甘ったるさを苦い煎茶で流しながら考える。
どうもすっきりとしない。
自分の周りに、もやもやとした空気が立ち込めてる気がします。

チョコレートをきっかけにして、カルヴァドスに関する若き日の記憶の断片が、胸を刺すような甘酸っぱい感覚と共によみがえりつつあります。
忘れてはいないが完璧に思い出すこともできずに立ち止まった僕の心は、記憶をたどって思い描いたままの味と香りを追体験することでしか、次の一歩を踏み出すことができないと悟ったのでした。
気分はすっかり詩人ですが、要はただどうしても本物のカルヴァドスが飲みたくなっただけ、それも今日中に。

江別市内の酒屋数件を探しましたが見つかるわけもなく、札幌のデパ地下洋酒売り場ならと主だったところを回り、店員に尋ねてみたら「そんな酒は扱ったことないですね」と言われたところを最後にして江別に戻ってきました。
手に入らないとなるとますます欲しくなるのが人間の常、さすがに”今日中に”というのは諦めましたが、ネットで取り寄せることにしました。

3日後に到着したのがこれ。

カルヴァドスのトップメーカーBoulard(ブーラール)社の”Grand Solage(グランソラージュ)です。

Cidre(シードル)りんご酒を直火で2度蒸留して製造しています。

首がすっと伸びたこのボトルの形がいいですね。

カルヴァドスは食後酒として供されることが多く、脂っこい食事の後に小さなリキュール用のグラスでもって、ストレートでぐいと飲み干すのがフランス流です。

僕はもったいないので、ちびりちびりと飲ってますが。

700ml、アルコール分40%で1990円。
日本でも随分と安く買えるようになりました。

 

ところでロッテのカルヴァドスチョコですが、ネットの口コミを見ると大変評判が良く、一様に洋酒の味が美味しいと書いています。
そういえば、僕が食べたときは歯の治療期間中でして、少々味覚がおかしくなってたかもしれません。それならば再度試してみよう、ということでスーパーの売り場へと行ってみましたが、すでに黄色い箱の姿はなく、売り切れたのか回収されたのか、別の店にもなく、少々焦りつつ市内のあちこちを捜し歩きましたが、どこにも見あたりませんでした。

カルヴァドスチョコレートは、いったいどこへ行ったのでしょう?

ー続く

このエントリーをはてなブックマークに追加