雑記帳

時は虹色に輝くーその7-

2014年4月15日
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ステンドグラス作品に使用するガラスはデザイン段階でほぼ決定されていますが、ただ色味だけで決めているわけではありません。目的に合わせ状況を考慮しながら、考えるべきことがたくさんあります。

寒色系のガラスは透光率が高く、周囲に拡散します。反対に暖色系のガラスは透光率が低く、光源が弱いとき暗く見えます。その度合いは、季節や天候や時刻によって変化します。
エッチングはガラスを明るくする加工法ですが、絵付けはガラスを暗くする加工法です。それぞれの加工に適したガラスがあり用途に応じて使い分けます。
アンティークガラスは手つくりのため、その厚みに2~7㎜くらいの変化があります。危ない形や負荷のかかる部分に薄いガラスは使えません。色見本だけを見て選択しても、在庫のガラス板の状態によっては使用できないことがあります。
カセドラルガラスの使用に際しては、透光率が低いことと、ガラスの向こうが明瞭に見えないということ、そして表面のテクスチャーが与える影響を考慮します。
オパールセントガラスは透光率が極めて低いため、アンティークガラスと共に使用するときは特別な注意を必要とします。
ダイクロガラスは透過と反射の両方の性質を併せ持った特殊なガラスで、効果的に使うには周囲のガラスとの連携が必要です。
ハーフミラーと金箔は、いずれも反射の効果を期待するものですが、微妙に透過する効果を引き出せないかと模索中です。

というようなことを今ガラスの選択に際して初めて考えているわけではなく、デザインの段階でよくよく考えておかなければならないわけです。それを型紙のカットをしながら再び考え、ガラスカットをしながらまた考え、加工しながらさらに考え続けます。
それでも考えが足りなかったということはあるもので、必要があれば勇気を持ってやり直します。”やり直し”とはつまり大抵はガラスの切り直しを意味しているので、その経済的損失を考えると極力避けたい作業です。だからそういうことがないように、今の段階で頭がヒートアップするくらい考え尽くします。

 

そうやってなんとか2面分のガラスをカットしました。

この2面のガラスをカットしながら、残りの3面に使用するガラスのことを考えています。

隣の窓面と共通して使うガラスと、そこの面だけに使うガラス。

それぞれがどのように影響し合うか、できるだけ正確に予測したいところです。

 

 

ー続く

 

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