雑記帳

葡萄の苗を植える

2012年6月11日
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庭の狭い畑を耕していると、遠くからカッコウの声が聞こえる季節になりました。
僕は子供の頃から「カッコウが鳴くころに種を蒔け、苗を植えろ」と聞かされてきましたが(実家は農家ではありません)、これは多分全国共通で相当昔から言われていることだろうと思います。

昨日は、妻と二人、朝7時半に自宅を出発し、車で3時間ほど走った先のニセコまで、葡萄の苗を植えに行ってきました。
以前に紹介しました「羊蹄グリーンビジネス」という会社の新しい畑です。この会社では現在葡萄畑を少しずつ拡充しており、数年後のワイナリー建設時には自前の畑で獲れた葡萄だけでワインを作ろうとしています。
ワイン用葡萄の栽培は大変なことですが、それ以上にワイナリーを経営するということも大変難しいことです。経営の安定のためにいくつもの産地から葡萄を買い集めてワインを造る日本のワイナリーは多く、大手では外国から輸入した葡萄液を使用したり、輸入ワインをブレンドして自社製品としています。これは諸外国のワイン文化ではほとんど考えられないことですが、それはつまり、どこのワイナリーでも産地の特色を出すことに大きな価値を見出しているからです。ワイナリーが自らその周辺で収穫した葡萄だけでワインを造り、そのボトルに誇りを持って自社のラベルを貼るというのは至極当然のことであるにもかかわらず、残念ながら日本ではまだそういうワイナリーが非常に少ないというのが現状です。
この当たり前のことを当たり前にやろうとする姿勢に共感して、昨年は葡萄の収穫とワインラベルのデザインをすることで僅かながら協力しました。今年はもう一歩進んで、葡萄の苗を植えるところからお手伝いしました。

                                                                                       

農作業にはうってつけの薄曇り空。

羊蹄山の麓に純白の雲が広がる高原の斜面です。

周囲のいたるところからカッコウの声が聞こえてきます。

総勢10人ほどで200本の苗を植えました。

                                                      

                                                                                      

苗は一本一本手作業で、根を広げ、芽を傷めぬように注意しながら、谷に向って斜めに植えつけます。

                                                                                        
ワイン用の葡萄の苗を植えるというのは、なかなか出来ない貴重な体験です。
この体験の素晴らしさは、未来に訪れるであろうさらに貴重で喜ばしい体験を想像できるというところにあります。

自分で収穫した葡萄で出来たワインというだけで十分感慨深いものがあるのに、自分で植えた苗からできたワインとなればその感動はどれほどのものになるでしょうか。しかもその感動は、より深まりながら毎年繰り返されていくのです。
あ~楽しみィー!

                                                                                            
妻には「うちの畑も早くやって」と言われてますが、トマトとかキュウリとか、いまひとつやる気が起きないのはいたしかたありませんです。

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