第5日目(10月22日)続き :
ルツェルン湖のクルーズへ。
実は今回の旅行には長女が同行しています。
長女は13年前の第4回研修旅行にも同行してまして、今回で2回目のヨーロッパ旅行となりますが、最初の旅行で食べ物に強い刺激を受けたらしく、高校卒業後調理の道へと進み、現在はフランス人が経営する東京のレストランで働いています。そのレストランで同僚だったスイス人青年がちょうどスイスに帰国中だったもので、少々離れてはいますがチューリッヒまで会いに来てくれることになりました。
しかし待ち合わせ場所や時間の連絡がスムーズにできなくて、もうこれは無理だなとあきらめていたところ、出航間際の船に飛び乗ってきた二人組、同僚のStephane君(中央)とその友人Yvan君でした。
クルーズ船の出発時間を知っていたので駆けつけたとのことでした。
すっかり落ち込んでいる長女を慰めていた一同、ほっと胸をなでおろした一幕でした。
船から眺める湖畔の風景は、ため息が出るような美しさです。
以前にチューリッヒ湖の遊覧船にも乗ったことがありますが、それよりもルツェルン湖の方が数段美しいような気がします。
当初僕の計画では今回もチューリッヒ湖のクルーズとなっていましたが、Schmidさんのお勧めで変更しました。そこに暮らす人の意見や案内をいただけるというのは本当に有難いことです。
夜はPatriciaと合流し、StephaneとYvanも参加して、ホテル向かいのチーズフォンデュの店へ。
スイス人だからといっていつもチーズフォンデュを食べてるわけじゃないと言ってましたが、北海道人のジンギスカンのようなものでしょうかね。お客が来たときに食べに行くみたいです。
大勢でひとつの鍋をつつきながら、焼き方がどうの食べ方がどうのと言い合ってるうちに気心が知れていくというところも似ています。
Stephaneは1年以上日本で働いて、日本人の婚約者がいます。
幼馴染のYvanも日本が大好きで、独学で勉強した日本語を少し話せて、日本にも何度か行きました。
彼らは仏語圏の出身でドイツ語はほとんどわかりません。学校でドイツ語は勉強しますが、スイスのドイツ語とは全く違うそうです。
Patriciaは日本語はもちろんできますが、仏語は話せません。
で、彼ら3人の若いスイス人が共用語として使えるのは英語、そしてときどき日本語でした。
大国に挟まれて翻弄され続けた小国スイスの歴史を思い出さずにはいられない光景です。
永世中立国のスイス、核シェルター普及率100%のスイス、世界の被災地にどこよりも早く救助隊を送り込むスイス、日本人が世界で一番好きな国ランキング常にトップのスイス。
Stephaneは、このあと一ヶ月の徴兵が待っていると言ってました。
ー続くー