フッ酸エッチングを3日ほど続けて、”蝶”のパーツが完成しました。
このデザインでは25段階に明度が分かれており、各段階の腐食時間は平均10分、合計で約4時間酸の中に浸していたことになります。
”浸す”というとしばらく放っておく印象ですが、腐食中は溶けたガラスの屑を刷毛で掃除し続けなければならず、ほとんどかかりきりと言ってよい状態です。
腐食の一段階が終わってガラスを取り出し、次の段階のシートを剥がして、再び腐食トレイにガラスを沈めるまでにも結構時間を費やします。
その間は腐食トレイが空くことになるので、別のガラスを用意しておき、入れ違いに浸します。
作業効率から考えると、最低でも数枚(大きさによる)のガラスの腐食を同時進行で進める必要があります。
つまり実際の作業の様子は、フッ酸の作業箱の前に立ち腐食トレイの中のガラスを刷毛でなでながら、時々テーブルに戻って次のガラスのシートを剥がし、2~3分経ったら、保護手袋をまた装着して腐食作業。時折、ガラスを入れ替えるための洗浄と記録作業が混じります。
これを延々と繰り返すわけですが、立ったり座ったりが多いせいでしょうか、ふくらはぎがパンパンになります。もしかしたら健康にはいいかも。
そんなことで、同時に完成したのが以下の2枚のパーツです。
群れなすトンボ。
ヒマワリとテッセン。
まだ他にも同時に仕上がってますが、それはまた次回にご紹介します。
ー続く