昨日の朝10時頃、教室にやって来た生徒さん2人と僕の3人に看取られて、ハルが静かに逝きました。
ハルは、ゴールデンレトリーバーのメスで、13年と6ヶ月間我が家の一員として暮らしました。
工房と自宅の間を、僕の車の助手席に乗って行ったり来たりの生活でしたが、昨年秋より体調を崩し、移動を控えて工房で暮らすようになっていました。冬は自宅の暖房が効き過ぎて、ハルにとっては快適ではなかったのです。
先週からはついに寝たきりとなり、3日前に家族5人でハルを囲み工房へ泊まりました。
ハルが子犬だった頃のビデオを見たりして、楽しい一夜でした。僕達が楽しそうにしていると、ハルも喜んでいることがよくわかりました。
三人の娘達は、それぞれが成長期の一時期をハルと共に過ごしており、大人よりはずっと近い存在としてハルを見ていたことでしょう。寝たきりのハルのそばではしゃいでいる様子は4人姉妹のように見えます。
冬休みが終わって始まったばかりの学校から順次戻った娘達に、ハルの死を告げました。
一様に大泣きしましたが、もう2度とハルに会うことも、触ることも、声を聞くこともないのだと実感するのは明日以降だろうと思います。
そのときに本当の悲しみが訪れるはずです。
ハルの亡骸は、自宅の庭の真ん中に深い穴を掘って、つい先ほど皆で埋葬しました。
ハルがいつでも僕たちのそばに居られるように。
娘たちが本当の悲しみを知ったときに、ハルがすぐそこに居ると思えるように。
雪が溶けたら、ハルの上に大好きだったデイジーとタンポポの原が広がります。