川風便り

キスリングの灯ーその7-

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「赤い長椅子の裸婦」1937年

通常のステンドグラス制作においては、建築の設計図面のごとく、デザインは予め細部まで決められており実制作に入った後は設計通りに作るだけ、という感じですが、今回のフュージングの作業ではガラスを配置すること自体がデザインなので、デザインすることと制作作業が同時進行していることになります。

今はまだ試作段階ですから、いくつかその効果を確かめたい部分もあって、見た感じ少々ばらついていますが、まずは一旦色ガラスを重ねつつ並べ終わったところ。

これを電気炉に入れます。

本格的な生産に入ると、棚板を4段重ねて焼くことになりますが、今は試験なので1段だけ。
温度は800℃に設定。

上部デジタルの”003”という表示は現在の炉内(室内)温度です。工房も大分暖かくなりました。
でもここからスタートだと800℃に達するまで3時間ほどかかります。もちろんすべて自動ですから、夕方にスイッチを入れたら家に帰って、翌朝工房に来た時取り出すことになります。

ー続く

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